- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784535562103
作品紹介・あらすじ
フィクションとノンフィクションの交錯する点を掘り下げ、心の深層の知恵を示しつつ、村上春樹作品と心理療法の本質に迫る名著である。
感想・レビュー・書評
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たしか、河合隼雄先生がお勧めする図書の中に入っていたような記憶が…
ざっと総括すると、あとがきにある、
「善悪の峻別を超えた『向こう側』のパワーが、
秩序を破壊する『性』と『暴力』というかたちで『こちら側』へとなだれ込み、
その身体のうちに境界性を内包している子どもを通して事件として顕現している…。
これには大人たちが表面の流れだけが整えばいいという、
浅薄でインチキな物語を生きていることへの警告も含まれているのを感じる。
子どもたちは、問題を起こすことによって大人たちに対して、
『向こう側』のことをイメージし続けられる感性と、
そして日常生活を意識的に大事にしていく態度をもち続けることを、
強く求めているように思う。」
という部分に、集約されるのではないかなと。
それにしても、村上春樹の作品については、
また時間がたっぷりあるときに読んでみないとなぁとしみじみ思いつつ…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あとがきで泣けたのは初めてかもしれない。著者にそのような伴走者たちがいたとは。素晴らしい本は簡単にできるものではない。
本文は、村上春樹が好きということもあるが、全て自分ごととして読んだ。
目に見えない部分も含めて、自分の人生も他の人の人生も関わっていこう。時間をかけていこう。 -
<閲覧スタッフより>
「思春期」という不安定な時期と村上春樹の作品を絡めて迫っています。
現実と物語双方の少年少女たちが悩みながらも懸命に生きていることが分かります。
村上春樹全作品集と共にどうぞ。
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所在記号:146.8||イケ
資料番号:10183299
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本の読み方が変わった。
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「海辺のカフカ」や「羊」3部作の不思議部分が、なるほど…って思えた一冊。
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村上春樹の小説を、心理療法、思春期の考え方から分析する。
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おもしろかった〜。村上作品は10代の頃に読んでみてもいまいちよくわからずにいたけど、これはその村上作品の解説本みたいな感じ。あと、心理学が好きな人も楽しめるかも。もう一回村上春樹を読み直したくなる本。