- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784535563810
作品紹介・あらすじ
面接の逐語録とP循環療法の事例を新たに追加! システムズアプローチのおもしろさがギュッと詰まった1冊がここに生まれ変わる!
感想・レビュー・書評
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東先生の単著を読むのはセラピスト誕生に続いて2冊目くらい。有名だから知っているふりをしてたけど、実はそこまでちゃんと読んでなかった。
それでもミーハーなので、学会で東先生のワークショップがあるとついつい選んでしまうのだが、去年「無人島に持って行くならこの一冊」…じゃなかったかな、「著作を一冊だけ残すならこの一冊」だったかな、と言っていたので期待して購入。(ちなみにワークショップはいつもめちゃめちゃ語りが面白くていつも圧倒されて帰ってくる)
さて、さすがにブリーフを中心に学んでいるとSA(システムズアプローチ)もなじみ深くスイスイ読めはする。ただ『読んで分かる』ことと『自分でできる』ことには絶望的な隔たりがある。
特に東先生のユーモアに溢れた闊達な喋り口、その場の空気をコントロールしているけれどそれが決してパターナリスティックにはつながらず安心感をもたらす自然なジョイニング、一見奇抜に見える介入を自ら信じて成り立たせる(こう言っていいか分からないが)自己一致は、月並みな言葉だが凄すぎる天才のなせるわざに見える。自分には一生手が届かないような。
ただ東先生の面白いところは、時間に沿って東先生自身が変化していることが外からも見えるところだと思う。変化して行き着いた先の景色を紹介しているのだから、そりゃその時点での最新作が一番のおすすめになるわなと。そのさらし方はとても正直な生き方だと思う。その正直さに勇気をもらって凡人も進むしかない。
P循環・N循環の話ははじめ聞いた時はうさんくさく感じたけれど、この本を読んで少し自分にとっての納得のかけらが見え始めた。
ちなみに、『漫画でわかる家族療法』と重なっているケースについては、漫画が俄然分かりやすい。『漫画で〜』の凄さも改めて実感することになった。詳細をみるコメント0件をすべて表示