福島原発多重人災 東電の責任を問う  被害者の救済は汚染者負担の原則で

  • 日本評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784535585997

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  • 福島第一原発事故はどうして起こったのか
    地震は本当に想定外の災害だったのか

    過去に起きた小さな事故や指摘された問題点が放置されてきた経緯が
    細かく記録されていて、
    タイトルどおり、人災の部分がとても大きいことが分かってくる

    東電のコスト重視で安全を犠牲にした経営がどんなにひどかったのか、
    東電や政府の事故直後からの対策のひどさや国民の安全を軽視する方策などなど・・・ 

    唖然とする内容ばかりで、言葉を失う。

    この本の著者(複数)が、メルトダウンが起こったかどうかについて意見が分かれているところも
    判断の難しさが想像できて、興味深い。

    事故当時は、すべての局面で、いろいろな責任者の判断が問われ、
    その多くが一致していなかったのだろうなぁ・・
    やっぱり原発については、責任が取りきれず、
    無責任につながってしまう気がする。

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著者プロフィール

1933年東京生まれ。東京都立大学理学部化学科卒業。東京大学大学院物理課程D2修了後、同大助手を経て理化学研究所研究員。定年退職後、94年から名城大学経済学部教授。06年定年退職。05年4月から09年3月まで高千穂大学非常勤講師。
著書に『資源物理学入門』(NHKブックス)、『環境保護運動はどこが間違っているのか?』
(宝島社)、『Co2温暖化説は間違っている』『弱者のための「エントロピー経済学」入門』『「地球生態学」で暮らそう』(ほたる出版)など

「2011年 『原子力に未来はなかった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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