異次元への扉: はさみと紙から始めてトポロジーの達人に

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  • 日本評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784535786080

作品紹介・あらすじ

本書は、SFでもよく出てくるメビウスの帯・クラインの壼を題材に、初心者でも高次元空間が見えるようになるように、と書かれたものです。

感想・レビュー・書評

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  •  実際にメビウスの輪を作って高次元の不思議を体験しながら、高次元を感じ取れるようになっていく本。後半の高次元の見方は『高次元空間を見る方法』と同じであるけれど、手順と図を一切省略せずに、むしろ回りくどいぐらいに丁寧に説明してくれている。しかし高次元を理解するのはやはり難しい。どうしてそうなるのか理解できないが、目の前にある輪っかを見ればウソではない。高次元の見方も考え方としては受け入れることができている一方で、やはりまだ頭が理解を拒んでもいる。あと少しという感じがしないでもないが、そのあと少しを乗り越えることが難しい。

  • 一見すると字の大きいスカスカの本だが素晴らしい内容。メビウスの輪に円板を貼るとどんな図形ができるか,という問いから始めてトポロジーの魅力を存分に語ってくれる。
    冒頭で,本書の3分の2は中学生でも読めると言ってるのは本当だった。こういうのを楽しめる余裕のある中学生活っていうのはまさに理想的だと思うのだけど,実際どのくらい読まれてるのかな…。

  • じっくりと読むというよりは、パラパラとめくりながら直観で読む本だったように思います。ときどき4次元内の図形をイメージできたように感じる瞬間がありましたが、高次元空間内の図形を直観的にとらえられるようになるためには、もう少し訓練が必要だと感じました。

  • 理解できない部分も多かったが、総じて面白かった。
    特に、3次元以上の解釈が“見える”瞬間があり、気分が良かった。

    脳内旅行をした気分。

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著者プロフィール

数学者、作家、大学教員。東京大学大学院数理科学研究科博士課程修了。博士(数理科学)。元ブランダイス大学訪問研究員。研究テーマは、高次元結び目、1次元結び目およびその周辺。著書に『高次元空間を見る方法』(ブルーバックス)ほか。

「2021年 『多様体とは何か 空間と次元から学ぶ現代科学の基礎概念』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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