天の川が消える日

著者 :
  • 日本評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784535788572

作品紹介・あらすじ

止まっているように見える銀河は、実は猛スピードで動いている。アンドロメダ銀河が私たちが住む天の川に向かっているとしたら?

感想・レビュー・書評

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  • 太陽に一番近い星はケンタウルス座のα星(αケンタウリ)3重星。
    星は連星が70%。
    散開星団=すばる=プレアデス星団=比較的若い。
    球状星団は125億歳以上
    セファイド型変光星によって距離を測定した。その結果、アンドロメダ星雲の距離が、銀河外であることがわかった。

    天の川銀河とアンドロメダ銀河とM33銀河が近い銀河。
    アンドロメダ銀河の見かけの大きさは満月の6倍。大きく見える。
    アンドロメダ銀河は銀河系に近づいている。
    40億年後に衝突する。M33も巻き込まれる。
    衝突の2.5億年前には、別の天の川のように見えるはず。
    最初はすり抜けて、3回目の衝突で楕円銀河になる。
    70億年後には、銀河がなくなる。太陽はすでに死んでいる。
    現在の宇宙の年齢は138億歳。星が生まれたころは銀河のサイズも今の100~1000分の1程度だった。

    ビッグフリーズ=どんどん冷えて絶対ゼロ度になる。
    ビッグリップ=膨張が光速に達すると破壊される。
    ビッグクランチ=膨張を止める物質があると収縮が始まる。
    サイクリック宇宙論=膨張と収縮を繰り返す。

    50億年後、太陽は赤色巨星となり地球は飲み込まれる。
    ビッグフリーズのシナリオだと、1000億年後には、速度が光速に達し、他の銀河は見えなくなる。

  • 【資料ID】91180602
    【請求記号】443.6||T

  • タイトルを見た瞬間、環境問題(光害)の本かと思ったのですが、そんなスケールの小さな内容ではありませんでした。

    天の川(天の川銀河(銀河系))の誕生から、天の川の消滅まで、時間のスケールにして100億年単位の現象について説明した、壮大な内容を含む本です。
    しかも、銀河系だけでなく、宇宙の誕生から消滅に関する内容にも触れています。

    宇宙の片隅にある地球から観測した情報だけで、宇宙のことがこんなにもわかるものなんですね。
    その一方で、観測技術は、まだまだ向上するはずなので、もっともっとたくさんのことわわかるようになるのでしょうね。

    そんなわけで、宇宙だけでなく、人間の能力の果てしなさを感じられた1冊でした。

  • 請求記号 443.6/Ta 87

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著者プロフィール

1954年北海道旭川市生まれ/東北大学大学院理学研究科博士課程修了・理博(84年 東北大学 天文学)東北大学大学院理学研究科助教授(91年).愛媛大学大学院理工学研究科教授(2006)・同大学宇宙進化研究センター長/専攻・銀河天文学/
主な著書:『現代の天文学 第4巻 銀河』(07年日本評論社;共著),『宇宙進化の謎』 (11年,講談社),『宇宙の始まりの星はどこにあるか』(13年,角川新書)

「2017年 『銀河宇宙観測の最前線』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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