精神医療の光と影

著者 :
  • 日本評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784535983687

感想・レビュー・書評

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  • 2012年今年のベストワン。

  • 1980年から現在までの高木俊介氏の著作を集めたもの。精神病院大国である日本が抱えている構造的問題を明らかにするもの。
    35万床という精神病院のベッド数は日本のすべての病院の1/4を占める。人口一人当たり29という数字は世界に類を見ない。高度経済成長の足手まといとなる障害者を施設にとじこめるため、多くの精神病院をつくってしまったのがその因。乱造・急ごしらえの数に見合った医師・看護者定数はいまだ満たされず、精神病院の治療なき収容体質は今もなお続いている。地域ケアの不在から生じる頻回入院や社会的入院、精神科医とカウンセラーの関係性、保護者の問題、人権問題・・・・、解決すべき課題山積の現状をあらためて思い知らされる。

  • 反骨の精神科医。その生きざまが書かれた著作集。

  • このひとの治療者としての考え方や当事者に対する姿勢が好きだと思った。文章の端々から感じとれる、皮肉が効いたような言い回しとかも。著者自身のことをもっとよく知りたいと思わされた本。

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著者プロフィール

ACT-K、たかぎクリニック/精神科医

「2022年 『危機の時代の精神医療 変革の思想と実践』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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