僕の児童精神科外来の覚書 子どもと親とともに考え、悩み、実践していること

著者 :
  • 日本評論社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784535985179

作品紹介・あらすじ

子どものつまずきや親の苦悩に思いを馳せ、隣でともに考え続ける実直かつ真摯な姿勢。教科書では学べない臨床の極意がここに。

感想・レビュー・書評

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  • 読みながら、そうだよねとか、こうすればよかったかな、と自分の体験をブラッシュアップしてくれる本でした。

  • 6月新着
    東京大学医学図書館の所蔵情報
    https://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_link/bibid/2003606624

  • 尊敬する田中康雄先生の新刊ということで、早速手に取ってみた。本書は雑誌「そだちの科学」に、8年間にわたって連載された記事をまとめたものであり、田中先生の臨床における基本姿勢と理念、考えが余すところなく盛り込まれている。

    内容は大きく以下のように分かれている。
    1「はじめに」
    2「であう」…保護者、子ども、他職種との出会いや繋がりについて。
    3「みたて かかわる」…診立てとは、そして関わり続け聴き続けるということ。
    4「そだつ」…就学前、小学校前半/後半、不登校について、思春期
    5「ひろげる」…親への支援
    6「おわりに」

    いずれの文章からも、相談に来られる子どもたち、そしてかれらを支える家族や支援者に向けての限りなく温かく優しく、ひとりひとりの立場に寄り添った視線が感じられる。本当にお忙しくされているであろう日々の診察や相談の中で、これだけ真摯に向き合っておられることに頭が下がるとともに、クリニックをはじめ他機関の専門職へのリスペクト、そして連携への想いが溢れていることを素晴らしく思う。

    先生とは何度かお話しさせていただいたことがある。ある会でお話された内容についてツイートしたところ、「ばじるさん、読みましたよ」とお声かけくださったことがあった。
    直接お目にかかったのは数回ほどなのに覚えてくださっていたことに感激するとともに、こうして名前を呼んで話しかけてくださることに救われてきた子どもたちや親御さんも多かったのであろうなと想像した。

    私は医療者ではないが、読むたびに襟を正すことになるだろう本書はこれから臨床をやっていく上で「足下を照らす灯」のような本だ。
    子どもの臨床に携わる方みなさんにお薦めしたいと思う。

  • エッセイのようですが、ぶっちゃけあんまりおもしろくなかった。

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著者プロフィール

こころとそだちのクリニックむすびめ院長。児童精神科医師。臨床心理士。北海道大学名誉教授。
『僕の児童精神科外来の覚書――子どもと親とともに考え、悩み、実践していること』(日本評論社、2022年)、『「発達障害」だけで子どもを見ないで その子の「不可解」を理解する』(SBクリエイティブ、2019年)

「2023年 『ADHDの僕がグループホームを作ったら、モヤモヤに包まれた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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