大人のための残酷ギリシア神話: 神と人が織りなす禁断の物語

著者 :
  • 日本文芸社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784537026986

感想・レビュー・書評

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  • 《内容》
    愛憎,復讐,不倫,嫉妬,近親相姦…神話にして実に人間的なギリシア神話。
    そんな神話から選りすぐった20編を,エロス,バイオレンスを織り交ぜて描いた山口椿の渾身の一作。

    《感想》
    ギリシア神話中級者向けにして18歳以上推奨。
    まず、この本を読むためには元のエピソードをしっかりわかっていないといけないと思います。
    かなり面白おかしく官能的に描かれているため、初心者が読んでしまうと大きな誤解を生みます。
    中級者の方でも、同人誌的なものと割り切って読まないと、話によっては憤慨したりするかもしれません。

    また、官能小説家である作者が書いたため、とても官能描写が濃く重厚です。
    その内容もアブノーマルなものも多いため個人としては18歳以上でないといけないように思います。
    特にエリュシクオン(食いしん坊になった王の話)とミノス王の話が凄まじいです・・

    とはいえ、ピグマリオンのその後や、ナルシッソスの話などなかなか凝った話もあって、読んで損はないです。
    夜にじっくり官能的なギリシア神話を楽しみたい――・・そんな大人な方にオススメの一作です。

  • 2008.08.31. 大人のための〜って、大概性的描写がすごいのね。しかも、官能小説的な。いらんわー。

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著者プロフィール

1931年、東京・神田三崎町生まれ。作家、画家、チェリスト。著書『闇の博物誌』『ドラッグストア』『ブリミアーナ』(いずれも青弓社)、『ロベルトは今夜』『雪香ものがたり』『ナージャとミエーレ』『恋寝刃地獄聞書』(いずれもトレヴィル)、『夜想30 枕絵』(ペヨトル工房)、『リラの門』(太田出版)ほか。

「1993年 『死の舞踏』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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