空想科学漫画読本 4

著者 :
  • 日本文芸社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784537252668

感想・レビュー・書評

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  • このシリーズ大好きで、基本的には面白いのだが、今回は少しだけ読みづらかった。

    対象になっている漫画がちょっとだけマイナーで、それ分かる〜と共感するところが少なかったせいかも。

  • 現実世界ではけっして起こりそうもない漫画の世界での話。しかし、一見荒唐無稽に思われるこれらを科学的に検証していくと、まったく予想をしていなかった意外な可能性が浮かび上がってくる。著者が文字通り自らの体を張って実験し検証したデータをもとにバカバカしくも真面目に漫画の謎に迫るシリーズ第4弾!


    ユンボ(土木作業に使うパワーショベルなんかです)を使って漫画を描く、ナテデココで落ちてくる子どもを受け止めるetc・・ふつーだったら「ばっか馬鹿しい無理無理」と読み飛ばすところを、この方は「出来るのか?出来るかも!」と検証しちゃうんですよね。その着眼点が見事というかずれてるというか。でも科学的に検証すると絶対無理そうなことがすご~く頑張ればできるかも(?)だったり、凄そうな技が実は無駄な労力を使ってるだけだったりなどなど、ほんと目からうろこの世界なのであります。その上身近なものに置き換わってしまう実験と真面目ユーモラスな表現力がとても面白いのです。
    ガッシュの第一の技が全世界の発電力の3倍!!だとか「おお!」とびっくりさせられます。その直後に使い手さんの生死を心配するあたりが爆笑もんです。
    今回一番ためになったのが、『落下の衝撃』に関することです。落下の途中でロープなどをひっかけてびしっと止まったり、巨大ヒーローなんかが手で受け止めたりするあれです。落下のダメージの原因は衝突により速度が瞬時にゼロになることによって巨大な衝撃力が発生するということなので、前記のようにしようがやはり厳しいダメージが生じるということ。言われてみればごもっともです。どうも地面に着かなきゃOKといったよう感覚が私を含めて浸透しているようでして・・「アメ玉じゃないんだから」ってな著者の呟きがまた笑いを呼びます。
    余談ですが、よく本文や脚注に登場する『人間の許容限界ハンドブック』なるもの。本書が参考にするぐらいなので、「誰が必要とするんだ?」てなデータが多数乗っている模様。いったい誰がどのような目的で調べているのか、非常に気になるところです。

  • こういうくだらナ本が大好きだ。漫画の中に出てくる必殺技や状況がどのくらいすごいことなのか?ということを科学的に、理論的にしょーもないくらい真面目に検証している。

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著者プロフィール

1961年鹿児島県種子島生まれ。東京大学中退。学習塾の講師を経て、96年『空想科学読本』を上梓。99年、空想科学研究所を設立し、マンガやアニメや特撮などの世界を科学的に研究する試みを続けている。

「2021年 『空想科学学園 理系脳を育む4冊セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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