面白いほどよくわかるフロイトの精神分析: 思想界の巨人が遺した20世紀最大の「難解な理論」がスラスラ頭に入る (学校で教えない教科書)

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  • 日本文芸社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784537253467

感想・レビュー・書評

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  • 2006年に発行されているんでかなり古い本ですがフロイトの思想のオーバービューを整理するにはわかりやすくてよかったです。もちろん取り扱われているのはコアな部分だけなんで、この本を手がかりにさらに勉強する必要がありますが。フロイト以降の精神分析家もざっと紹介されています。フロイトの入門書としてはよさそう。

  • 言葉を覚えたいい点と弊害の話が興味深かった

  • タイトルのとおりフロイトの精神分析の入門書で、わかりやすかった。1章で医学というものが出来てから精神分析に至るまでの歴史が説明され、2章でフロイトはどんな人物なのか、フロイトが生きていた頃の時代背景が説明される。その後にやっと、精神分析の様々な概念が説明される。他の人も書いているが、この過程で重要な内容は繰り返しでてきて、理解しやすかった。

    気になったのが、「性的倒錯」に関する記載。同性愛が性的倒錯であると書かれている。調べてみると、1993年にWHOは同性愛を治療の対象から外したとあった。この本の出版は2006年。表現は必ずしも差別的とは言い切れないかもしれないが、もう少し表現に配慮の余地があるのではと思った。

  • 面白いほどよく分かる…かどうかは分からないw
    でも基本的なフロイトの理論、精神分析の歴史、などは分かるのではないかと思います。

    精神科ってなんとなく、精神分析とかカウンセリングを受ける場所っていうイメージがあったのですが、精神科医が全員精神分析できるわけじゃないっていう事実は私にとってはけっこう衝撃でした。

    「精神分析は癒しでもないし、カウンセリングでもない」という文章が印象的だったなぁ。
    夢分析なんかをちらっと読んだことがあって、あまりの解釈の飛躍にほんとかよ!と突っ込んでたけど、本当の精神分析はその患者の個を見つめることであって、「こういう夢を見たからこう」っていうのはただの押し付けなんですね…。
    最後の方にもあったけど、フロイトの原著にも触れずにインターネットで得た知識だけで精神分析を知った気になるのは危険だと思う。

    「ことば」を扱う、という意味において、とても素敵な学問だと思いました。ニューロサイエンスはもちろん大事なんだけど、精神分析の可能性ももっと日本で広がっていくといいなー。

  • 精神分析のとっかかりとして読了。
    各トピックが図解されているので、入門としては読みやすい。
    若干の苦手意識があるので、こういう本から入るのはひとつの方法かも。

    防衛機制とそれをどのように扱うのか、症状をどのように理解するのか、そのあたりを学習することが大切なのだと思う。
    フロイトの及ぼした影響の大きさを実感した。

  • 入門にはよい本

  • 立木先生の監修によるフロイト本が読みたくって購入しました。わかりやすい解説と、先生の興味深いコラム!おすすめです。

  • 重要な用語は繰り返し解説されていて、
    ページを戻ることなく、わかりやすい。

  • 重要な用語は繰り返し解説されていて、
    ページを戻ることなく、わかりやすい。

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著者プロフィール

1968年生まれ。京都大学文学部卒業。パリ第八大学精神分析学科博士課程修了。専攻は精神分析。
現在、京都大学人文科学研究所教授。
著書に『精神分析と現実界』(人文書院)、『精神分析の名著』(編著、中央公論新社)、『露出せよ、と現代文明は言う』『女は不死である』(河出書房新社)、『狂気の愛、狂女への愛、狂気のなかの愛』(水声社)などがある。

「2023年 『極限の思想 ラカン 主体の精神分析的理論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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