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- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784537259001
感想・レビュー・書評
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本書は黒岩氏が神奈川県知事になった2011年に出版されている。
冒頭の言葉が印象的だ。
「原稿はすべて事務局が用意してくれますが、ざっと目を通すだけで、私はほとんど使いません。原稿を読み始めると、一気にメッセージ力が消えていくことを自ら感じてしまうからです。少しでも自分の手触り感のある言葉を発したい。その方がメッセージ力があるに違いないと思うのです。(中略)メッセージ力の基本は『自ら伝えたい思いがあるかどうか』だということです。なかなかうまく伝わらない、どうすればもっと相手のハートをつかむような話しができるのだろうか、と悩んでいる人はたくさんいるでしょう。悲しいかな、実は伝えたい思いがないから、ということが案外多いのです。」
その通りである。伝え方のテクニックを学ぶ前に伝えたいことがあるのかどうかを問うべきである。
また本音を引き出すテクニックとして「怒らせて引き出す方法」があると言う。
「突然、相手の懐めがけて、速球を投げ込むのです。すると驚いた相手は、『何を言っているんだ!本当はこうなんだ!』とむきになり反射的に本音を出します。」
面白い。プロのテクニックである。
筆者が述べているのは、相手の立場に立つことや自分の立場を弁えることなどであり、要は「自己中心的になるな」ということだ。
本書の巻末には黒岩知事の就任あいさつ(2011年4月)が掲載されている。「いのち輝くマグネット神奈川」を掲げて、「エネルギー革命」にも取り組む。脱原発、そして太陽光発電を普及させたいと宣言している。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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