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- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784537259254
感想・レビュー・書評
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2009年に政権を取った民主党が、その無為無策によって日本を崩壊の危機に追い詰めた2012年に書かれた本で、著者は「憂国のジャーナリスト」・山田順。確かにその当時は相次ぐ失政により円高が加速して株価は低迷、さらには2011年の東日本大震災によって日本経済が戦後最悪の危機に瀕していたため、本書の刺激的なタイトルや、「円の価値が下がって日本は経済破綻する」という観測にも現実感があった。しかし2012年に自民党が政権復帰し、安倍政権の元で株高と円安が進むと今度は「円安亡国」(2015/文春新書)という逆の論理を展開するなど、亡国論なら何でもアリという感は否めない(←無いのは節操?)。国の借金が1,000兆円を超えた状況では近い将来に経済破綻が起こり、旧ソ連のような超インフレによって円が紙クズ同然になるという主張には耳を傾ける価値があるかも知れないが、読者レビューでの反応は今ひとつ。
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アベノミクスが盛り上がる前の本で、ありとあらゆる日本の負の側面が書いてある。書いてある問題点は、どの話題も否定できないし、アベノミクスで解決できるものではない。先延ばしするしかない問題ばかり。日本ももうだめか、、、という気持になる。正解か不正解かは、未来にならないと分からないが、結局結論は、海外への資産分散なのである。日本の政府や将来に違和感を感じる人は、入門書としてはよいと思う。
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