- Amazon.co.jp ・本 (449ページ)
- / ISBN・EAN: 9784539724958
作品紹介・あらすじ
労働者派遣は、労使二者間で結ぶ労働契約よりも当事者の契約関係が複雑なため、実務上迷うところが多いが、平成24年・27年改正法の施行でより理解が難しくなった労働者派遣法には、派遣労働者の受入れ・就業上の措置における法違反への罰則だけでなく、派遣先による「労働契約申込みみなし制度」も導入されているため、実務担当者には正しい理解が必須となる。
本書では、適正に実務を行うことができるよう、法令等に基づき解説するとともに、実際に著者に寄せられた疑問に応えるQ&Aも多数収録。
感想・レビュー・書評
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# 書評☆3 実務の疑問に答える労働者派遣のトラブル防止と活用のポイント | 派遣会社の法務部門向けQ&A集
## 概要
- 書名: 実務の疑問に答える労働者派遣のトラブル防止と活用のポイント
- 副題:
- 著者: 安西 愈 and 木村 恵子
- 出版日: 2016-08-20
- 読了日: 2019-08-23 Fri
- 評価: ☆3
- パーマリンク: https://senooken.jp/blog/2019/10/15/
## 評価
SES企業に勤務しており,人材派遣についての勉強として読んだ一冊だ。
安西 愈という派遣に関して詳しい弁護士による実務者向けの労働者派遣のトラブル防止のポイントをまとめた本となっている。
同じ著者の「[多様な派遣形態とみなし雇用の法律実務](https://senooken.jp/blog/2019/09/30/)」が良かったので,こちらも期待をして読んだ。
内容を見れば分かるが,法律に基づいて,実務で発生すると思われる,細かい事例をひたすらQ&Aの形で解説している。
書名にあるとおり,実務者向けの内容となっている。ここでいう実務者というのは,派遣会社の法務部門が想定される。一般社員が読んでも内容が細かすぎて,難易度が高すぎてあまり参考にならないと思った。
書籍全体は450ページと文量が多いものの,末尾の150ページは法令を転載しただけなので,実質は300ページほどの内容だ。巻末は本当に転載しただけであり,ここはURLを引用するだけでよかったのではないかと思ってしまった。
## 結論
書名にある通り,実務者向けであるので,派遣会社の法務部門勤務者であれば参考になるように感じた。
ただし,それ以外の人にとっては,内容が細かすぎて,役に立たないのではないかと思った。
目次を見て,興味のある部分の有無を確認してから読むことを強く薦める。詳細をみるコメント0件をすべて表示