- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784540181177
作品紹介・あらすじ
納豆はご飯のおかず? 調味料? 味噌、醤油と並んで和食に欠かせない納豆は、アジア全域でもおなじみのソウルフード。でも各地の納豆を見れば、トウチや魚醤と同じく調味料としてや、チーズがない時期の代用品として使われたり、植物の葉や段ボール箱の中で自然発酵させたり……地域によって納豆の姿はさまざま。日本では、かつて「ハレ食」だったのが、現在は健康食として、伝統食材としても見直され始めています。
地域や時代につれて変遷をとげる「アジア・日本の納豆」の深い世界を、豊富な写真や図版とともに伝えます。
感想・レビュー・書評
-
納豆の常識が覆る、情報量の多い一冊。
納豆菌や食文化・文化圏についてから始まり、様々な形の納豆を求めて足を運んだ調査の集大成となります。
日本の納豆は発泡スチロールに包まれたおかずである地域が多数ですが、海外では調味料として確立されています。
そうです、納豆は日本独自の食文化ではないのです。
枯草菌による発酵は稲ワラでなければならない決まりはなく、シダでもバナナでも独特な美味しさを醸し出すことかできるようです。
他アジアでは豆と草と菌を利用していますが、日本は草を抜かして豆に単一の菌を直接加える衛生納豆を開発しました。
しかし、稲ワラ納豆やカビによる塩辛納豆という食品には様々な利点と何よりも特別な美味しさがあります。
一つの完成形を残すのか、細々と多様性を保つのか、納豆好きとして考えさせられました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000053108
-
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/757531 -
納豆オタクっておるんやな……
アジアの納豆、日本の納豆。あとがきによるとアフリカにも納豆があるそうな。
東南アジアでの調味料としての納豆は消えつつあるのかもしれない、というのは日本のそれが醤があったことによって発展しなかったようなものか。納豆食べていこう。