本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784544011579
感想・レビュー・書評
-
人と人が出会うように、人と本も出会うことがあると私は思っています。
時々、「この本が読みたい! 今すぐじゃなくてもいいし、今は読む時間がないけど、読んだら絶対自分にプラスになると思う。ここで買わなきゃもう出会えない本かも!」という本と出会います。そして決意して購入したうちの1冊がこの本です。
中国の書に関係したエッセイ集であるこの本ですが、私が購入の決め手になったのは、帯で陳舜臣先生が「書と人のすがたをおだやかに説く。(中略)まだまだ彼の愛情に満ちた書と中国の話をききたいから。」という言葉がひとつ、文章の読みやすさがひとつでした。
そして、購入してから1年たち、自分の今の考え・感情と、この本を読みたい気持ちがマッチして、読み始めました。
予想どおり、とても面白く、あたたかみのある視点で語られる、中国の数々の書家や人物たちのエピソード、書自体の鑑賞の仕方が凄く気に入りました。
李白、杜甫、蘇東坡、魯迅、毛沢東、陸游、徽宗皇帝、杜牧、郭沫若、呉鎮、乾隆帝、玄宗皇帝などを各エッセイの主人公とし、王義之や王献之はもちろんのこと、三国志でおなじみの曹操、曹丕、鍾ヨウなども登場します。
副タイトル「書と人と中国と」が示すとおり、芸術としての書道の話にとどまらず、中国の歴史や人物、風習なども描かれています。中国好きの方にはオススメしたい本です。詳細をみるコメント0件をすべて表示
全1件中 1 - 1件を表示