近代美術事件簿

著者 : 瀬木慎一

• 二玄社 (2004年5月1日発売)

作品紹介・あらすじ

日本「近代美術」裏面史総覧、ついに出来!!-維新直後の近代黎明期から21世紀の今日に及ぶ、わが国美術界に渦巻く人間ドラマの数々を、900人近い人名と数多の団体名を網羅し活写する「美術事件簿」三部作完結篇!巻末に便利な人名索引を付す。

感想・レビュー・書評

[Awajiyaさんの感想 · 2009年3月1日]

いかにもミーハー的なゴシップ本のようなタイトルだが，中身は相当に良心的な近世近代美術史啓蒙書．但し内容は初学者あるいはビギナー，美術ファン向け．尤も私にとっては初耳な事も非常に多く，正直言ってかなり勉強になりました．ところで幕末に尊攘浪士たちに暗殺された冷泉為忝って，重文になるほどの作品を残した大家だったのか．作品を見た事がないまま司馬遼の小説で名前を目にしたことがあるだけだったので，てっきり凡百の絵師かと思っていた．

著者プロフィール

1931－2011　東京生まれ。美術評論家。著書に『ピカソ』『画狂人北斎』『アヴァンギャルド芸術』など。テレビ「開運！ なんでも鑑定団」の鑑定士としても出演。

「2020年 『画狂人北斎』 で使われていた紹介文から引用しています。」