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- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784560044964
作品紹介・あらすじ
豪華なアパートメントのテラスに腰をおろし上品な会話を交わす若くハンサムな主人と愛人の謎の美少女、客として招かれたアメリカ人夫婦の旅行者。だが、グラスを手にこの幸運な出会いを味わっている夫婦の行く手を悪意に満ちた運命が待ち受けていた。そして偶然の出会いを装った恐るべき陰謀が中央アメリカの豊かな自然のなかで展開される。残酷なアイロニーに彩られた長篇第四作。
感想・レビュー・書評
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本に読まれて/須賀敦子より
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ボウルズ最後の長編「世界の真上で」。ミステリーと言えなくもないが…。そんなことよりも、新潮社が文庫で出して版権を手放さないせいでボウルズの傑作「シェルタリング・スカイ」が今では読めないというのは納得できない。新潮文庫から出てるやつは当然、とっくに絶版状態なのだ(絶版にするくらいなら版権取るんじゃねえ!)。どうせ、ベルトルッチの映画公開時に映画のワンシーンを装丁に使うかなんかして出版したんだろう、ボウルズへの興味とかではなく、話題の映画の原作だから。本当に新潮社はさっさと増刷するか版権を手放すかしてほしい。こういうことは、翻訳文化の進んだ日本だからこそ起こってくる歪んだ現象だという気がする。
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