オデュッセイアを楽しく読む

  • 白水社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560046593

作品紹介・あらすじ

時には大ぼらを吹き、時には策略をめぐらして、難局を切り抜けるオデュッセウスの冒険の数々。イタリアのベストセラー作家が誘う名作の世界。

感想・レビュー・書評

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  • 岩波文庫のオデュッセイア上下を読んだ直後にこの本を読んだので、スルスル頭に入った。題名の通り、オデュッセイアを「楽しく」読めた。

    岩波文庫版は古典にしてはかなり読みやすい部類だが、解説付きのこちらの本を先に読んだ方が分かりやすいかもしれない。ストーリーもほぼ網羅している。

    ポセイドンの偏狭さにツッコミを入れていたり、当時のホメロスがどういう状況でオデュッセイアを執筆していたかを考慮したりとメタ解釈が入るのが良い。

    この本の最後の章「オデュッセウスの悪名」では、オデュッセウスが意地の悪いひねくれ者であり、超人のようで一番人間っぽさを感じる人間だとも評していて、オデュッセウスに親近感が湧き面白かった。

  • クレシェンツォ「オデュッセイアを楽しく読む 」オデュッセイアの私訳本。とても読みやすい

    主人公オデュッセウスは ペテン師のプレイボーイらしい。SFあり、冒険あり、復讐あり、家族の別れと再会あり、残虐ありな 物語

    オデュッセウスは 人間らしい人間で、他の登場人物は 肉体だけの英雄

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著者プロフィール

1928年ナポリ生まれ。ナポリ大学卒業後20年間IBMイタリア支社に勤務。1977年TVに出演後、処女作『クレシェンツォ言行録─ベッラヴィスタ氏かく語りき』が爆発的なベストセラーとなったのを機に転身。その後、数多くの書物を出版し、世界25ヶ国で計1800万部以上刊行。テレビ司会者、映画監督、脚本家、俳優としてマルチな活躍をしてきた。
主な邦訳書に『物語ギリシャ哲学史Ⅰ、Ⅱ』『楽しいギリシャ神話ものがたり』『疑うということ』『クレシェンツォのナポリ案内』『ベッラヴィスタ氏分身術』『クレシェンツォ自伝』『ベッラヴィスタ氏 ユーモア名語録』『現代版ホメロス物語』ほか。

「2018年 『放課後の哲学談義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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