無神論 (文庫クセジュ 474)

  • 白水社
3.20
  • (0)
  • (1)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 30
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (150ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560054741

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 西洋における、古代から現代(近代?)までの、無神論の系譜をまとめたものである。
    無神論と、唯物論的潮流、自然をひとつの機械と見る流れとの関連は大きい。
    かといって、「無神論」と一言にいっても、様々な形態が挙げられそれは実に曖昧である。
    古代の時代から、科学的唯物論的無神論はあったが、近代になって、マルクスやニーチェといった、人間主義的無神論の影響は大きく近代に影響を及ぼすことになる。
    古代では、デモクリトス、エピクロス、ルクレティウス、
    フランスでは、ヴェイエ、ガッサンディ、ベール
    イギリスでは、ホッブス、ロック、トーランド、コリンズ、シャッフルベリ伯、ヒュームなどが挙げられる。
    また、形而上学唯物論というものもあり、科学の進歩との関わりも大きくなった。
    フォイエルバッハが、「敬虔な無神論者」と言われていたのには驚きだった。
    ニヒリズムの時代におけるニーチェの項が大きい。
    無神論の歴史を概観するにはよい入門書となるだろう。

全2件中 1 - 2件を表示

アンリ・アルヴォンの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×