ヴェネツィア・ミステリーガイド

著者 : 市口桂子

• 白水社 (2010年8月25日発売)

作品紹介・あらすじ

1泊2日ではもったいない。もっと知りたいあなたのための、4泊5日の町歩き、ときめきガイド。

感想・レビュー・書評

[地球っこさんの感想 · 2018年9月30日]

水面に立ち並ぶ数多の館の姿と、いつか映画で見たままの黒いゴンドラが行き交う風景。
ようこそ、ヴェネツィアへ。
煌びやかな観光都市の姿に、きっとワクワクしっぱなしになるでしょう。でもちょっと待ってほしい。今、目の前に広がるその光景、それはヴェネツィアの表の顔なのかもしれません。実はヴェネツィアには、隠されたもうひとつの顔があるのです。それは、ぞくりとするような裏の顔だったり、歴史の狭間に見え隠れするドラマチックな顔だったりします。そして、そこには必ず見るもの聞くもの全てに魅惑的な想像を掻き立ててしまう数々の伝説が息づいています。それがこのミステリーガイド。伝説は、いわくありげな謎をひとつふたつとわたしの目の前に浮かび上がらせては、無情にも泡がはじけるように跡形もなく消してしまいます。
姿が見えるのに追いかけても決して追いつけない、気づけば迷路のような小径に１人佇んでいる。伝説とはそういう気分にさせられるものなんだなぁと思いました。

[kouamaさんの感想 · 2022年3月6日]

途中。次回「ヴェニスは死す」から読む。

[harinezuminamiさんの感想 · 2010年12月6日]

ヴェネツィアへ行ってみたい。もっと写真がたくさん載っていても良かったな。

著者プロフィール

大阪府出身。大阪外国語大学卒。漫画家、エッセイストの仕事を続けるかたわら、多数の日本の漫画・書籍をイタリア語に翻訳。ボローニャ在住。著書に「ローマ・ミステリーガイド」「ヴェネツィア・ミステリーガイド」など。

「2013年 『ボローニャ・ブックフェア物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」