ボローニャ・ブックフェア物語: 絵本の町ができるまで

著者 :
  • 白水社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560082799

感想・レビュー・書評

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  • 毎年ボローニャで行われる絵本の見本市。世界中から児童書の出版社や作家など絵本に関わる人々が集まり、商談と交流の場になっています。開催期間中は市内でも絵本に関わるさまざまなイベントが行われ、現在もその規模は拡大中です。良いブックフェアになるよう取り組みを続け、絵本への熱心な思いを持つボローニャの町を訪れてみたくなります。

  • https://twitter.com/i/spaces/1jMJgLdrRMmxL?s=20
    出版社パイ インターナショナルの社長のお話より。

  • 毎年、楽しみにしているボローニャ国際絵本原画展は、ボローニャで行われる児童書の見本市(ブックフェア)に応募し、選ばれたイラストレーターたちの展示。
    そのブックフェアがどのようにして生まれ、発展しているのか。支えてきたのは、どんな人たちのどんな想いなのか。さまざまな角度からこのブックフェアの歴史をひもといている。
    文学の中でも、児童文学はずっとマイナーなジャンルだった。そういう状況の中で特化したブックフェアを立ち上げ、絵本作家という新しい夢を生み出したことがいちばんの成果だ、というくだりにいたる辺りは感動的ですらある。
    かたい本かと思ったけれど、読みやすくとても興味深く読めた。

  •  本書は「第一章 ボローニャ・ブックフェア誕生」、「第二章 五十年史を編んだ女性たち」、「第三章 国際イラストレーター展」、「第四章 児童書をめぐる様々な町の取組み」の4章および「はじめに」と「あとがき」で構成されている。
     「はじめに」では、北イタリアのボローニャで毎年春に開催されるボローニャ・ブックフェアの概要が説明される。このブックフェアはプロ向けのイベントであり、そのため来場者も1万2000人とそれほど規模の大きなものではない。しかし、世界中から専門家が参加する国際見本市だ。なぜボローニャに世界初の児童書専門の見本市が生まれたのか。これが本書の問題意識である。

  • 絵本の翻訳家、に昔から憧れていて、いつかは・・・と思っている私にとって、ボローニャ・ブックフェアはいつからか憧れの地。どんな成り立ちでそこが始まって、どんな人たちがそこを作り上げているのかが分かって、興味深かった。フェアのときじゃなくてもいいから、行ってみたいなー。

  • 市口桂子『ボローニャ・ブックフェア物語 絵本の町ができるまで』白水社、読了。世界最大の児童書見本市はどのようして始まったのか。在伊著述家の著者が「絵本の町」を歩いてみた。本による町おこしと綿密な聞き取りと調査は様々なヒントに満ちあふれている。

    世界の神話をまとめた『世界の物語の物語』がブックフェアで出版百周年記念で展示。「それは百年前の子どもたちと現在の子どもたちをつないでいるの。本は死なないわ、百年たってもちゃんといきているのよ」との児童文学評論家の言葉が印象的。

  • 読んだコトないのですが、市口桂子はイタリアのガイドブックを執筆されていて、それもなかなか面白そう、、、(「フィレンツェ・ミステリーガイド」「ヴェネツィア・ミステリーガイド」等)

    白水社のPR
    「世界初の児童書専門の見本市は、いつどのように始まったのか? 絵本に魅せられた人々が集う、情熱と夢の町。」

    BOLOGNA FIERA DEL LIBRO PER RAGAZZI
    板橋区立美術館のサイト
    http://www.itabashiartmuseum.jp/art/bologna/index.html

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著者プロフィール

大阪府出身。大阪外国語大学卒。漫画家、エッセイストの仕事を続けるかたわら、多数の日本の漫画・書籍をイタリア語に翻訳。ボローニャ在住。著書に「ローマ・ミステリーガイド」「ヴェネツィア・ミステリーガイド」など。

「2013年 『ボローニャ・ブックフェア物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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