第二次世界大戦1939-45(中)

  • 白水社
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  • Amazon.co.jp ・本 (520ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560084366

作品紹介・あらすじ

半藤一利氏推薦! 正しい「歴史認識」のための必読書

 「東西の戦史の全容を網羅した決定版であり、正しい『歴史認識』のための必読書である」半藤一利
 ノモンハン事件から、真珠湾攻撃、ミッドウェー海戦、スターリングラード戦、アウシュヴィッツ、ノルマンディー上陸作戦、ベルリン陥落、沖縄戦、東京大空襲、広島・長崎への原爆投下までを描く超大作。
 記述は、各国元首たち、戦闘司令官の動向や思惑といった鳥瞰的な「鳥の目」を中心に、ビーヴァーが得意とする、市民や兵卒、犠牲者などの「虫の目」が随所に光る。また、戦闘の描写は精彩に富み、アジアや欧州中小国、中東やアフリカに目を配って幅広い戦域を包含し、まさに世界大戦の全容を把握できる。
 やはり気になるのは、日本がどう描かれているかということだろう。難しいテーマが多いが、最新の研究成果を採り入れ、日本軍の蛮行にも触れ、厳格に論じている。
 ビーヴァーの筆力と情報力は他の追随を許さず、質量ともに圧巻ともいうべき本書は、世界二四か国で刊行、大反響を巻き起こしている「決定版」。

感想・レビュー・書評

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  • 21/10/1から読み始めて本日10/24に読了した。まるで重厚な交響曲を聴いているかのように、ヨーロッパとアジアで大戦争がそれぞれ喜怒哀楽を奏でながら進んでいく。自分の知識のなさをあらためて知る。歴史は様々な地域にいる人々の小さな出来事の集積化であることがよくわかる。ようやく1943年が終わろうとしている。戦争の終結の最終巻がとても楽しみだ。

  • ふむ

  • アウシュビッツへの道は憎悪で作られ、無視によって舗装された

  • アジアでは日本のフィリピン侵攻、欧州ではソ連侵攻の時期から、ドイツ優勢に陰りが出て大虐殺が始まるまでの、大戦中期の記録。それにしても、戦争の本質は無差別大量殺人であると再認識。無謀な作戦、意地の張り合い、失敗を認めない上官、民族対立、食料の取り合い、軍人でない弱者からの搾取など。戦いが終わるということは、数万という戦死者を出すことであり、海、山、都市、農地に、まさに死屍累々となる。これは想像することを忘れてはならない。

  • 満を持してのアメリカの参戦。それにより連合国側にも役者が揃い、「英米ソ」対「独日」の対立軸が構築される。
    太平洋では「ミッドウェー海戦」、欧州戦線では「スターリングラード戦」、「クルスク戦車戦」の連合国軍の勝利により戦局は逆転し、戦いは激化していく。戦死傷者は際限なく増え、各方面で略奪、強姦、虐殺が横行する。
    そして、人類の罪「ホロコースト」。
    著者の得意分野である欧州戦線(特に独ソ戦)の情報量、細かさは圧巻。首脳部、各方面軍、兵士たち、民間人それぞれの過酷な状況を克明に伝えている。

  • 90から再開

  • 書籍についてこういった公開の場に書くと、身近なところからクレームが入るので、読後記はこちらに書きました。

    http://www.rockfield.net/wordpress/?p=5497

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著者プロフィール

1946年生まれ。戦史ノンフィクションの世界的ベストセラー作家。バークベック・カレッジ、ケント大学客員教授。『スターリングラード 運命の攻囲戦』でサミュエル・ジョンソン賞、ウルフソン歴史賞、ホーソーンデン賞受賞、『ベルリン陥落1945』でロングマン歴史賞受賞、『スペイン内戦1936-1939』でラ・ヴァンガルディア・ノンフィション賞受賞、その他の訳書に『ノルマンディー上陸作戦1944 上下』『パリ解放1944-49』などがある。

「2015年 『第二次世界大戦1939-45(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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