- Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
- / ISBN・EAN: 9784560084991
作品紹介・あらすじ
太宰治未完の絶筆の続きを描く!
「ラブコメがやりたかったのだ。[……]主人公田島周二とヒロイン永井キヌ子のキャラクター、二人の関係性と目的、時代設定、すべてが用意されていた。つらい作業はすべて太宰さんがやっておいてくれていた。結果として、後半の八割を私が好き勝手に書いたことになる。」(本書「あとがき」より)
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本書『グッドバイ』は、太宰治による未完の小説「グッド・バイ」を原作としています。昭和23年、『朝日新聞』に連載する予定で執筆され、13回分が書かれたものの、作者の入水自殺によって永遠に中断され、絶筆となった作品の「続き」を描いています。
主人公の田島周二は、文芸編集者でありながら闇商売で儲け、何人も愛人を抱えているという不埒な男。しかし、そんな生活にケリをつけ、真面目に生きようと決心をした彼がとった行動は、なんとも面妖な作戦であった――ヘナチョコな色男が、愛人たちに別れを告げるため、怪力傲慢な美女と「行進」してゆく! これぞロマンチックな恋愛狂騒劇(スクリューボール・コメディ)。仲村トオル&小池栄子の主演にて、第23回読売演劇大賞最優秀作品賞受賞。写真多数収録。
感想・レビュー・書評
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初読
戯曲、2015年9月上演
田島周二 仲村トオル 永井キヌ子 小池栄子
ラブコメをやりたかった、の言葉通り、ほーんラブコメ。
ラブコメ、その後のグッド・バイ。
終盤の奥さんと田島の架空の子供のやり取りが好きだなぁ
あとがきによるとここは岸田戯曲の「紙風船」の
倦怠期夫婦の旅行ごっこを元にしてるとのこと -
2016/11/08
移動中
脚本である。舞台であることを考えると、それはそれで趣ありな、題材として好まれる太宰のあの話。