日本語のしくみ

著者 :
  • 白水社
3.57
  • (4)
  • (8)
  • (9)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 57
感想 : 12
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560085004

作品紹介・あらすじ

外国語として日本語を見てみると?"言葉のしくみ"が見えてくる画期的な「日本語入門」。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2009年刊行。何気なく使っている日本語を文法的に解読しようとしたエッセイ。主観的な「から」の一方、客観的な「ので」「ため」とある。また、名古屋弁はもともと「ら抜き言葉」で、さらには、鍛える・覚える→鍛わる・覚わる、という自動詞が岐阜弁にある! らしい。

  • 2012.10.25 推薦者:ヴァネッサ(http://ayatsumugi.blog52.fc2.com/blog-entry-209.html

  • 普段使っている日本語も、いざ改めて考えてみると?となってしまいます。
    外国語だけではない、日本語だって面白い!
    ただ、日本語の説明も日本語なので、ちょっと混乱…。

  • 言葉のしくみシリーズ。諸外国語に混ぜて「日本語」も出すあたりなかなか。

    内容は大学の日本語学入門レベルか。他言語との対照は多いが深くはない。
    基本見開き1項目なので、言及しきれない感がある。

  • 日本語を新たな観点から見れて、よかったです。

  • にほんご

    よくわかーる!

  • CD収録内容。CDDBにはたぶん送信できないので、コピペしてお使いください。未購入の方は以下を一通り読むだけで、本書に興味を持ってもらえるかと。

    1 サンタが短歌で寒波を詠んだ。(普通に) / サンタが短歌で寒波を詠んだ。(Samta, tamka, kampa で読む)
    2 「雰囲気で体育を選んだのが、満員で断られた原因だ。」(プロ) / ※「雰囲気で体育を選んだのが、満員で断られた原因だ。」(若者)
    3 ささのはさらさら(現代共通語) / ささのはさらさら(ツァツァノファーツァラツァラ)(古典語)
    4 彼は、ここ数年、高校で考古学を教え、糊口を凌いでいた。 / 彼は、ここ数年、高校で考古学を教え、糊口を凌いでいた。(早口で)
    5 痩せ蛙 負けるな一茶 これにあり
    6 ハシノハシ(橋の端)、橋の端を渡ってください。 / ハシノハシ(箸の端)、箸の端を持ってください。 / ハシノハシ(端の箸)、端の箸を取ってください。
    7 彼氏(頭高)とクラブ(頭高)でサーブの練習をした。 / カレシ(平板)とクラブ(平板)でパラパラを踊った。
    8 この高校(コーコー)では栄養(エーヨー)学を丁寧(テーネー)に教えている。 / この高校(コーコー)では栄養(エイヨー)学を丁寧(テイネイ)に教えている。 / ※この高校(コウコウ)では栄養(エイヨウ)学を丁寧(テイネイ)に教えている。
    9 キョーイクサンギョーシンコーに力を入れる。 / キョーイクサンギョーシンコーに力を入れる。
    10 ※ワタシワァ、コノガッコーデェ、イロンナコトオォ、マナビマシタ。
    11 春はあけぼの。やうやうしろくなりゆく / 正月一日は、まいて空のけしきもうらうらと
    12 この町で歯医者に行く人はいない。 / この町では医者に行く人はいない。
    13 ゼンコーケンでチザイ問題を取り上げた。
    14 田中、お父さん、手伝ってるって。 / 田中、お父さんが、手伝ってるって。 / 田中を、お父さん、手伝ってるって。
    15 昔々、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。 / あるところに、昔々、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
    16 ゆうべ、まったく、宿題をやらなかった。 / まったく、ゆうべ、宿題をやらなかった。
    17 たぶん、ゆうべ、雨が降っただろう。 / ゆうべ、たぶん、雨が降っただろう。
    18 「昨日、授業、出た?」「昨日は、ちょっと…」
    19 「宿題、やった?」「宿題は…」
    20 ※この本、おもしろそうですね。どこで買いましたか。 / いいえ、買いませんでした。田中さんにもらいました。
    21 この本、おもしろそうですね。どこで買いましたか。 / いいえ、買ったのではありません。田中さんにもらいました。
    22 「これって、あなたの傘ですか。」「はい…、違いますよ。」
    23 あ、そっかー、なんかさぁ、くつがさぁ、もうボロボロなんだけどさぁ、このまえさぁ、新しいくつ買ってったらさぁ、面接試験の日、面接がさぁ、中だったもんでさぁ、全然くつ関係なくてさぁ、むしろさぁ、上履きの色の方が関係あってぇ、赤履いてるの私だけなんだけどさぁ…
    24 くつがもうボロボロになっていたので、面接試験の日に、新しいくつを買っていきました。しかし、面接会場が中だったので、くつは全然関係なくて、むしろ上履きの色が問題でした。赤い上履きを履いているのは、私だけだったのです。
    25 アナウンサー:ここで、お塩… / 料理の先生:塩、小さじいっぱい… / アナウンサー:入れるんですね。
    26 A:この服、昨日、買ったんだよ。/ B:いいね、それ、高かったでしょ。
    27 A:あの服、いいね。 / B:でも、あれ、めちゃくちゃ高そうだよ。
    28 A:中三のときいっしょだった田中くんっておぼえてる? / B:誰それ?
    29 A:中三のときいっしょだった田中くんっておぼえてる? / B:あいつとは、昨日、食事したよ。で、どうしたの?
    30 A:中三のときいっしょだった田中くんっておぼえてる? / B:誰それ? / A:野球部だった、あいつだよ。
    31 太鼓をドンと鳴らしたら、犬がワンと吠えた。 / 太鼓をドンドンと鳴らしたら、犬がワンワンと吠えた。
    32 あー、プーさんがいる。 / あー、プーさんがある。
    33 昔々、あるところにおじいさんとおばあさんがいました。 / 昔々、あるところにおじいさんとおばあさんがありました。
    34 私は、東京の生まれでございます。 / 僕は、東京の生まれだよ。 / あっしぁ、東京の生まれでさー。 / あちきは、お江戸の生まれでありんす。 / あては、大阪生まれやねん。
    35 ゆうべ、寝ているとき、雨がはげしくなってきて、窓を閉めた。 / ゆうべは、寝るとき、窓を閉めなかった。
    36 さっき、窓を閉めたよ。/ まだ、窓を閉めていない。
    37 雪がつもりよるなぁ。[コケコッコー] あ、雪が積もっとる。
    38 妻に死なれて、私は悲嘆に暮れた。
    39 私は、楽しみにしていたおやつを、弟に食べられた。
    40 ぼくに、そんな難しいことが教えられるだろうか。 / ※ぼくに、そんな難しいことが教えれるだろうか。
    41 父には、がまんすることを教えられた。
    42 教授、来期の講義は、どのようなテーマで教えられますか。
    43 一生懸命、頼むので、その本を貸してやった。 / 一生懸命、頼んだので、その本を貸してくれた。
    44 電車の中で、ふざけている若者に注意をしたら、突然、キレてきた。
    45 ※ご注文の品はこちらでよろしかったでしょうか。 / ご注文の品はこちらでよろしいでしょうか。
    46 学びて時に之を習ふ、亦説ばしからずや。
    47 赤い帽子をかぶった男が木の下に立っていた。 / 赤い帽子をかぶった男は、木の下に立っていた。
    48 私が山田です。山田さんは誰ですか。私が山田です。ああ、あなたが山田さんですか。
    49 私は山田です。私は山田です。趣味はガラス工芸です。テニスも少しやっています。
    50 彼は、となりの部屋に寝ている。 / 彼はとなりの部屋で寝ている。 / 彼は、となりの部屋でぐうぐう寝ている。
    51 つぼを触ってはいけません。つぼに触ってはいけません。
    52 静かにするように学生を注意した。静かにするように学生に注意した。
    53 日本から来た留学生を世話しています。 / 日本に来た留学生を世話しています。
    54 京都では、外国人観光客も多いから、看板に英語が使われている。 / 京都では、外国人観光客も多いので、看板に英語が使われている。 / 京都では、外国人観光客も多いため、看板に英語が使われている。
    55 雨が降っているのに、練習を続けているなんて! / みんな、雨が降っているのに、練習を続けている。 / みんな、雨が降っているけれど、練習を続けている。
    56 東の野にかぎろひの立つ見えてかへり見すれば月かたぶきぬ
    57 熟田津に船乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今は漕ぎ出でな
    58 梅雨が明けると暑くなる。梅雨が明けると暑くなるんだよな。毎年、そうなんだよ。
    59 梅雨が明けたら暑くなる。梅雨が明けたら暑くなるけど、梅雨明けはまだみたいだからクーラーはいらないよ。
    60 梅雨が明ければ暑くなる。梅雨が明ければ暑くなるけど、今年は冷夏で梅雨明けしないかもしれないんだって。
    61 壊したんじゃないもん。壊れてたんだもん。
    62 ぼくは、あなたを好きなんだよ。 / ぼくは、あなたが好きなんだよ。
    63 この店では、特上の牛肉が売っている。
    64 今、どんな映画がやっているの?
    65 500円だけ持っているから、なんとか昼飯が食える。 / 500円しか持っていないから、レストランには行けない。
    66 天気予報です。東海地方、明日は雨です。 / 天気予報です。東海地方、明日は雨でしょう。 / 天気予報です。東海地方、明日は雨かもしれません。
    67 昨日、すっげー腹が減ってたんで、すっげー食べて、そしたら、すっげー、夜中に、腹、すっげー痛くなったんで、病院行ったらすっげー混んでた。
    68 あの人、学生だよ。 / あの人、学生だぴょん。 / あの人、学生でごわす。
    69 先週の授業を休んだので、プリントをコピーしてください。(ぶっきらぼうに) / 先週の授業を休んだので、プリントをコピーしてください。(やさしく丁寧に)
    70 先週の授業を休んだので、プリントをコピーしていただけないでしょうか。
    71 休みます。休ませてください。休ませていただきたいのですが。
    72 先生、何時に来ますか。 / 先生、何時にいらっしゃいますか。 / 先生、何時に伺ったらよろしいでしょうか。
    73 社長に一言申し上げます。
    74 申し訳ございませんが、その方のお名前は存じ上げません。
    75 合格の知らせを、先生から伺った。
    76 私は、山田と申します。
    77 申し訳ございませんが、その件については何も存じません。
    78 さあ、参りましょうか。
    79 ※お母さん、お弁当、作った? / お母さん、お弁当、作ってくれた?
    80 ※先生、私のレポート、ご覧になりましたか。 / 先生、私のレポート、ご覧いただけましたでしょうか。
    81 お茶が入りましたよ。 / お茶を入れましたよ。
    82 今度、会社の先輩と結婚することになりました。 / 今度、会社の先輩と結婚することにしました。
    83 (電車内のアナウンス)ドアが閉まります。ご注意ください。 / (電車内のアナウンス)ドアを閉めます。ご注意ください。
    84 大工の仕事を始めて3年。ようやく仕事には慣れてきたが、棟梁の私生活は謎のままである。自宅に電話をかけることも禁じられていて、職場以外では姿を見かけることもない。/ そんなある日、父が急病になりいつも診てもらっている病院に担ぎ込まれたという知らせを受けた。急ぎ病院へ行くと、その医者と棟梁が親しげに手をつないで話しているのを目撃した。ぼくはあまりにショックを受け、父の見舞いもせず病院を後にした。
    85 イチ、ニ、サン、シ、ゴ、ロク、シチ、ハチ、キュー、ジュー
    86 イチ、ニ、サン、よん、ゴ、ロク、なな、ハチ、キュー、ジュー
    87 ジュー、キュー、ハチ、なな、ロク、ゴー、よん、サン、ニー、イチ
    88 ジュッポンとジュッカイ言ったら、ジュッセントあげよう。
    89 ジッポンとジッカイ言ったら、ジッセントあげよう。
    90 ちゃっとまわしして大須へいこみゃあか あだにええもんあるんだわ

  • 日本語についての本。文法や、アクセントなどもカバーしていてわかりやすい。
    付属CDには間違った使い方も入っている。そっちの方を間違って覚えちゃったりして。

  • 日本語は結構,合理的だと〜文字と発音のしくみ。書き方と語のしくみ。文のしくみ。区別のしくみ。「てにをは」のしくみ。ニュアンスのしくみ。数のしくみ。実際のしくみ。〜う〜ん,そうねえ。上手に説明するものだなあ。感心,感心

全12件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

山田 敏弘(やまだ としひろ)
岐阜大学教育学部国語教育講座教授。博士(文学・大阪大学)。国際交流基金派遣日本語教育専門家、富山国際大学講師、岐阜大学助教授を経て、2013年より現職。専門は、日本語学、岐阜方言研究。主著に、『日本語のベネファクティブ―「てやる」「てくれる」「てもらう」の文法―』(2004、明治書院)、『国語教師が知っておきたい日本語文法』(2004、くろしお出版)、『国語教師が知っておきたい日本語音声・音声言語』(2007、くろしお出版)、『国語を教える文法の底力』(2009、くろしお出版)、『日本語のしくみ』(2009、白水社)、『その一言が余計です。―日本語の「正しさ」を問う―』(2013、筑摩書房)、『あの歌詞は、なぜ心に残るのか―Jポップの日本語力―』(2014、祥伝社)、『日本語文法練習帳』(2015、くろしお出版)など多数。

「2020年 『国語を教えるときに役立つ基礎知識88』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山田敏弘の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×