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- Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
- / ISBN・EAN: 9784560092552
作品紹介・あらすじ
シェイクスピアの作品で知られるカップルの新しい姿
古代ローマ時代から現代まで、アントニウスの人物像は、野卑で自堕落、騎士道的な人物、優秀な軍人と変化し、エジプトの女王クレオパトラ7世も、ローマ軍人を堕落させた東方の女、野心に満ちたカリスマ的指導者、教養があり自立した強い女性と、さまざまに語られてきた。それらの見方は、アントニウスと戦い勝利した側によるプロパガンダをはじめ、その時々の社会や政治と切り離すことはできない。同時に、当時の東方諸国の君主は、ローマに何を求め、何を求められていたか、ローマの内乱期にどういう状況におかれていたかを抜きには語れないのだ。
混乱した時代と地域で、しかも骨肉相食む伝統のプトレマイオス王家において、クレオパトラが生き残り、女性ながら実質的にひとりで長期間統治したことは、それ自体が偉業だった。だが実のところ、クレオパトラが権力を持ちつづけていられたのは、個人の有能さや魅力だけでなく、ローマにとって政治的に有用で信頼がおけたからだったのである。
アントニウスは名将と言えるのか。クレオパトラはローマに反旗を翻したのか。軍事史の専門家による、通説をくつがえす新しい評伝。
感想・レビュー・書評
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カエサルがアントニウスに期待したのは、軍人としての才能ではなかった。シェイクスピアの作品で知られる、古代ローマ共和政期の軍人として名高いマルクス・アントニウスと、その恋人でエジプトの女王クレオパトラ。軍事史の専門家による、通説をくつがえす新しい評伝。
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