士官たちと紳士たち 誉れの剣II (エクス・リブリス・クラシックス)

  • 白水社
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560099148

作品紹介・あらすじ

アフリカから帰国したガイはコマンド部隊に編入され、クレタ島攻防戦に参加するが……。戦争の愚かさと英国社会の変貌を描いた名作。

感想・レビュー・書評

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  • 戦争三部作の二。前作のことは忘れたが、ファンなんで一応手に取る。戦争ものは頭に入ってきてもスルスルながれてく(女脳)。やっぱ英国人って戦争好きだし(勿論全員ではない)、この本なんか貴族だから故に司令官になっていてむしろ誇りに思ってるという、まあったく時代遅れな内容ではある。かわいいアイドルが、どんなに歌の内容や歌声が酷くても、その存在は発信しているというだけで尊いのだ。それは間違いなく愛であり、周りから見ると狂気なんだよね。本は面白かったです。

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  • ロンドンに戻ったガイは、新たに編成されたコマンド部隊に配属され、訓練地のスコットランドへ。
    その後はエジプトへ派遣され、しばし待機。そして、クレタ島への出動命令が出されるも、連合軍の撤退援護にまわされる。
    後半ではクレタ島での潰走の混乱が描かれる。

    前巻から一年空いたのでストーリーを覚えておらず、また登場人物があだ名で呼ばれたりで混乱する。軍隊の編成もわからないので、さっと読み飛ばす。次の最終巻がでたら、また第一巻から読み返した方がいいかも。

  • 前編の感想が「兵士の日常は随分のんびりしている。戦勝国の連合国は余裕がある」だったが、本書になると、ロンドンは空襲にあいクレタ島では激しい戦いがある。もちろん多くの死が描かれシリアス度は増す。後書きのウォーの経歴を読むと、おそらくクレタ島が誉の剣の戦争シーンの山場になるのだろうと推測。基本的なトーンはシニカルでウィットに富むのは変わらないが、こうなると兵卒が駒として駆り出され死にゆく中で士官たちは依然として優雅でいいよな、という感想になり、素直に楽しめる部分は減った。最終巻を待つ。

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著者プロフィール

Evelyn Waugh(1903-1966)
イギリスの著名な出版社の社主で、文芸評論家でもあったアーサー・ウォーの次男として生まれ(長兄アレックも作家)、オクスフォード大学中退後、文筆生活に入る。デビュー作『衰亡記』(1928)をはじめ、上流階級の青年たちの虚無的な生活や風俗を、皮肉なユーモアをきかせながら巧みな文体で描いた数々の小説で、第1次大戦後の英国文壇の寵児となる。1930年にカトリックに改宗した後は、諷刺の裏の伝統讃美が強まった。

著作は、代表作『黒いいたずら』(1932)、ベストセラーとなった名作『ブライヅヘッドふたたび』(1945)、T・リチャードソン監督によって映画化された『ザ・ラヴド・ワン』(1948)、戦争小説3部作『名誉の剣』(1952-61)など。

「1996年 『一握の塵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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