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- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784560510032
作品紹介・あらすじ
西洋哲学史の地下水脈、唯物論の流れを辿る
精神よりも物体のほうが根源的だとする哲学的立場、それが唯物論である。その歴史は古く、古代ギリシア哲学の誕生まで遡ることができる。だが、栄光の歴史というには程遠い。観念論と根本的に対立するため、その発展こそが西洋哲学史であるとするホイッグ史観においては、嘲弄と抑圧の憂き目にあった。本書は、そのような唯物論の辿った歴史に正面から取り組む大著である。大著とはいささか大袈裟かもしれない。だが、フランス本国で才学博通として知られる著者は、極度に硬質の文体をもって、新書でありながらも類書にはない情報量を搭載した唯物論史の描出に成功した。2500年のその歴史に綺羅星のように輝く哲学者の数々に本書で与えられる説明は陰影に富む。また、現代において唯物論を論ずる際に避けられない科学と宗教との関係についても言及し、読者をさらなる考察へと誘う。
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