アラブ音楽 (文庫クセジュ)

  • 白水社
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  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560510261

作品紹介・あらすじ

「タラブ」をもたらす音楽の魅力に迫る

 「ジャミーラが歌っているあいだ、そこに居た一同はタラブに陥っていた」「私はタラブを求めて歌うのであり、金銭を求めて歌うのではない」(本書より)。
 心の高まりを意味するアラビア語の「タラブ」。アラブ音楽は、聴く人にも演奏する人にも「タラブ」をもたらすという。人を魅了するその音楽とは、いったいどのようなものなのだろうか?
 本書は、アラブ民族が中東・北アフリカを舞台に営々と育んできた音文化のなかでも、音楽に焦点をしぼり、通史、特徴、近代的展開、楽器などさまざまな面についてわかりやすく解説する。
 西洋音楽とアラブ音楽の双方に造詣の深い著者が、ヨーロッパ・キリスト教世界とアラブ・イスラーム世界の接点という特殊な立ち位置から、アラブ音楽へのアプローチを試みる。

著者プロフィール

1919–2001年。トルコ共和国マルディン生まれ。1951年にÉcole pratique des hautes étudesで博士号を取得し、1964年にジュネーブ大学イスラム学講座の教授になる。専門は中東地域の民族音楽学。世界的なウード奏者ムニール・バシールを西洋世界に紹介したことでも知られる。本書の初版は同ジャンルの本としては23,000部以上を売り上げるベストセラーとなり、アラビア語訳も出版された。代表作にLa poésie populaire traditionnelle chantée au Proche-Orient arabe (Mouton, 1970)がある。

「2019年 『アラブ音楽』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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