統合軍参謀マニュアル 新装版

  • 白桃書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784561245186

作品紹介・あらすじ

組織の分権的運用は、同時に統合の重要性の増大を伴う!アメリカの統合(連合)軍参謀部幕僚のテキストとして広く知られるロングセラーの新装版。組織における統合とスタッフのあり方について、現在もわれわれに多くの示唆を与える名著。

感想・レビュー・書評

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  • アメリカの統合軍や連合軍の司令部幕僚の心得的なもの。
    あらゆる官僚組織の構成員にとって参考になる情報がある。

  • 陸軍・海軍・空軍等からなる統合軍(連合軍)の参謀部の幕僚スタッフ向けに書かれたテキスト。

    もともとは独立運用されていた各軍をいかに組織的にとりまとめて統合的運用を図るのかという点について、組織のあるべき姿や役割分担はもちろん、創造的な会議のためのテクニックや、簡潔かつ適切な報告のためのテクニックまで書かれている。

    民間企業のスタッフ部門にとっても、組織の分権的運用のために有益であるということで、知識創造理論の野中郁次郎先生が監訳されている。

    以下、参考になったポイント。

    ---
    ●組織の原則
    (1) 指揮官は1人
    (2) 使命が組織を決める
    (3) チームプレー
    (4) スパン・オブ・コントロール
    (5) 同種類任務
    (6) 権限の委譲

    ●あまりにも指導しすぎることは、「完全なスタッフ・ワーク」に関しては大いに疑問である。(中略)ある問題がいかに複雑であろうと、指揮官や参謀長は、細部は幕僚にまかせて、いつまでもこれにかかわりをもってはいけない。

    ●統合軍(連合軍)指揮官によって決定される事項は非常に複雑なため、適切な決定のためには、幕僚による該当問題に関する、簡潔な分析書による補佐が必要である。

    ●幕僚研究は、指揮官を次のようなものから守る。
    膨大な文書の洪水
    思いつきのアイデア
    不完全な口頭による情報

    ●幕僚研究は、指揮官にとって次のような役目を果たす。
    指揮官にとって幕僚研究は解決策であり、指揮官への質問ではない。指揮官にとって右するか左するかの決断のタネとなる。

    ●会議の統制
    統制を実行するにあたり、会議のリーダーにとって用いられうる2つの価値ある技法がある。第1は適切な質問を用いること、第2はタイミングよく要約していくことである。

    ●統合軍(連合軍)参謀部幕僚任務の責任
    第1に、偏見で目をくもらされることなく客観的であれ。
    第2に、感情を抜け。
    第3に、可能な限り真実を追え。
    第4に、問題点をはっきりとつかめ。
    第5に、人物批判をするな。
    第6に、正直かつ正確であれ。

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