物流政策と物流拠点 (神奈川大学経済貿易研究叢書 第 13)

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  • Amazon.co.jp ・本 (407ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784561761228

作品紹介・あらすじ

運輸省の物流拠点政策はこれまで運輸政策の中で行われていた。企業はそれを前提にして自らの物流拠点を設定していたのである。企業がそれに従うのであるから運輸省としてはそれを物流拠点だと考えていたのかもしれない。ところが近年、多くの企業は自らの物流システムの中で物流拠点を自在に設定しようとし始めた。それは企業の物流システム、物流思想の成熟・発展故である。そうなると既存の政策における運輸拠点、流通拠点では適合が困難になってくる。現時点において空港や港湾に大きな問題が起こり、企業側から物流拠点問題で大きな要求が出始めているのはこうしたことから起こるのであろう。本書では行政の物流拠点政策なるものと企業の物流システムの変化を対比させ、その方向を分析してみようとした。

感想・レビュー・書評

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  •  なんか、よくわかんないけど、うちの役所で来年度施策に物流があがるらしい。

     なんでかな。日本の物流って、アマゾンの本が1500円以上送料ただ、事実上翌々日にはつくし、宅配便なんか、近くの配送はおにいちゃん、おねえちゃんが、押し車で運んで配っている、東北のサプライチェーンも意外と早期に復旧、ジャストインタイムも、世界に誇る資産。

     民間企業は本当に効率的に仕事をしている。また、政治力のあるトラッ○協会とか倉○協会なんかがさわいでいるのかな。

     結局、国民の利益に本当になる政策なのかをきちんとよく押さえないと、いい政策にならないし、説得力をもたない。それから、ビジネスモデルに国の役所が口をだしてもろくなことにならない。

     そういうことで、この本で物流政策を勉強してみたら、中田先生が、貨物の観点から運輸省の答申を、商業卸、商業の観点から通産省の答申を丁寧に分析していて、要はなわばりあらそいをやっていて、結局たいした政策やっていないなという感想。

     自分だったら、物流政策だったら、市街地の中にトラックを入れないで、小分けにしてハイブリッドで運ぶとか、荷入れが簡単な幹線道路沿いに乱雑に大規模なもの(電気製品とか家具など)を扱う大規模商店を立地させないよにするために、高速道路のインター、スマートインターと接続してコンパクトに、物流・流通拠点を考えてみたい。

     これなら、エコにもなるし、市街地にトラックも入り込まないし、大事な農地を無駄につぶさない。コンパクトシティにもなる。

     この臨港地区ならぬ臨インター拠点は、できれば、トラックのターミナルや倉庫以外にも、工場や工場産直商業とかあったらおもしろい。みんなーが自転車で臨インター拠点にきて、そこでレンタカー借りて観光なんていうのもおもしろそう。こういうビジネスチャンスを高速道路会社と土地利用を扱う市町村、さらには国の金融支援などで、民間の多様な施設が立地する拠点を考えたら、いろんなアイディアがでてくるじゃないかな。

     ちょっと考えた妄想です。

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