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- Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
- / ISBN・EAN: 9784562016013
感想・レビュー・書評
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第2次世界大戦の勃発に伴い、スイス連邦軍創設以来4人目となる将軍に任命されたアンリ・ギザン(Henri Guisan)の評伝(1985/07/23発行)。
本書はドイツ第三帝国によって、オランダを初めとした中立国(ルクセンブルク・ノルウェー・ベルギー・デンマーク)が次々と攻撃・占領されていく中、どのようにして中立を維持していったのか、第2次世界大戦下のスイスにおいて軍の最高司令官に選出されたギザン将軍のスイス防衛戦略について書かれています。
只、全体の1/3位はドイツの西方戦役や独ソ戦、アフリカ・イタリア戦役についての戦記となっており、本題とズレた感があるので残念なところもあります。
本書はギザン将軍の人物評と戦略について書かれた筈なのですから、そういった戦記に頁を費やすのであれば、当時のスイスの外交戦略について、もっと触れて欲しかったと思いました。
とは云え、和書はもとより、洋書でも余り見掛けない内容の書籍ですので、西洋近代史に興味のある方であれば、一度は手に取って読んでみたい書籍ではないかと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
部下の兵士に命をかけてくれと命令する将軍の孤独と、自分へのきびしさ。高度に近代化する前の最後の戦争の指揮官の物語。英雄視する語り口をさしひいて読めばよい。
九州大学:たけ
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