- Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
- / ISBN・EAN: 9784562018123
作品紹介・あらすじ
20世紀最高の軍事評論家リデル・ハートの意志決定のストラテジー。軍事・政治・外交のみならずビジネス界の動きを読む大胆で論理的な「間接的アプローチ」の戦略思想!
感想・レビュー・書評
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えー、第三部までの戦史の部分は読み飛ばしていいです(おいおい)。
要するに「直接的アプローチを取ると失敗して、間接的アプローチを取ると
成功する」ってのを延々々々書いてあるだけ、と言い切ってよかろう。
肝は第四部、クラウゼヴィッツ(の弟子)への批判から始まって
現代の戦略について述べてる。まあクラウゼヴィッツ時代とは
機動力が全然違うのだから、それによって戦略が変化するのも当然ですな。
現代の人間が読んだ場合も、クラウゼヴィッツは正直古いと感じることも
多かったけど、こちらは現在でもそのまま通用しそう。
一つ興味深かったのは、戦闘手段としてゲリラ戦を使うと、(行った)国民の
(日本語の意味での)モラルが低下してしまうので、戦後の平和構築に
支障をきたす、というもの。なるほどねえ…。
ということで書いてあることはなかなか面白かったのだけど、訳が微妙。
普通の文章は問題ないのだけど、"campaign"(戦役)をそのまま「キャンペーン」と
訳すとか、"approach"(手法)を「接近」と訳すとか。極めつけは文中に頻出する
「(複)」という表記。どうも元の名詞が複数形のときにつけてるっぽいのだけど、
それ意味あるのか?…まあ「民間人向けの読み物」ではない、ということなのかもだけど。
まあ第四部だけならすぐ読めるし、読む機会があればお勧め。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読むの疲れた…