- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784562034529
感想・レビュー・書評
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ミニコメント
超ベストセラー『帝都物語』の世界がついに明かされる!
紀田順一郎との師弟コンビで雑誌『幻想と怪奇』や「世界幻想文学大系」を編纂・監修し、英米怪奇幻想文学の翻訳家・紹介者として活躍した荒俣宏・作。
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荒俣宏「加藤保憲の野望を遂げさせるために」
荒俣宏「帝都物語異録 竜神村木偶茶屋」
第1章魔人復活編 荒俣宏 『帝都物語』の構想
斎藤英喜「吉備真備」高橋富雄「アテルイ」佐伯芳彦「乱波道宗」 伊藤悠司「一行」豊嶋康國「徐福」志村有弘「役小角」
第2章呪詛呪術編 荒俣宏 「数」と「術」
日本編 豊嶋泰國;復讐の術としての陰陽道。怨敵などを圧伏する調伏法。 呪詛呪術と誤診呪術。方位の呪術・暦の呪法。
世界編 豊嶋泰國;西欧の魔術決戦。魔術の武器
第3章永遠聖都編 荒俣宏 理想都市造営のノウハウ
大宮司朗 霊的国防論
黒塚信一郎 東京改造計画論の系譜
第4章怪異神霊編 荒俣宏 見える世界と見えない世界
大宮司朗 言霊
伊藤悠司 憑霊現象。鎮魂とその方法。地霊。不老不死伝説。
ブックガイド
執筆者紹介 -
この本に書かれていた新しい「帝都物語」を見ていない……多分、出版されていない……というのが気になりますが、相変わらずおもしろいです。
「帝都物語異録」では、加藤の不死の秘密が語られます。
けっこう、あっけないというか、軽い気が……。
しかし、あの人物の魅力は、そのものすごい怨念みたいなのと、人間的なところのギャップにあると思うので、それもありかと。 -
「永遠聖都論」が私には興味深かった。
エンデとベックマンの「日比谷官庁集中計画」、後藤新平の「帝都復興計画」、石川栄耀の「東京戦災復興都市計画」。
関東大震災、戦災と、都市計画のチャンス?にあたっても、用地買収に反対で縮小されていく。
朝鮮戦争特需で、めざましい復興をとげれば、地価もあがり、さらに都市計画は困難となり、今に至る。。。 -
見返し
「今回は作者自身の手で本格的に『帝都物語』の世界を解析してよいという。そういう趣旨ならばと賛同し、多くの碩学の力を借りて編みあげたのが本書である」(荒俣宏)
荒俣宏
「帝都物語異録 龍神村木偶茶屋」
「『帝都物語』の構想」
「『数』と『術』」
「理想都市造営のノウハウ」
「見える世界と見えない世界」
◎日本呪術の奥義
「呪詛呪術と護身呪術」他 豊嶋泰國
◎特殊な神業
「霊的国防論」他 大宮司朗
◎闇の歴史
「乱破道宗」佐治芳彦
◎秘教的世界
「鎮魂とその方法」他 伊藤悠可
◎理想都市へ
「東京改造計画論の系譜」 黒塚信一郎
◎日本陰陽道の祖
「吉備真備」 斎藤英喜
◎謎の呪術者
「役小角」 志村有弘
◎最大の怨霊か?
「アテルイ」 高橋富雄
裏見返し
「本書に語られたさまざまな史実、資料、あるいは仮説が、いずれ加藤保憲の手で『怨霊帝国復活』を達成させる手段に用いられること。作者自身はむろんのこと、寄稿していただいた諸氏も、それだけを願って、呪力ある文章をつづったといって過言ではない」(荒俣宏) -
魔人・加藤、出生の秘密…!
とは言っても、これだけではまだ謎が多すぎる。 -
帝都の破壊者である魔人・加藤保憲の詳しい生い立ちが明かされ、びっくり。おおっ!て感じ。
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2005/6/9 \1,680