愛しき光を見つめて (ライムブックス ホ 1-15)

  • 原書房
3.75
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本棚登録 : 35
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562044825

作品紹介・あらすじ

公爵の妹フィービーには、トレビロン大尉が護衛として常に付き添っている。
トレビロンは、目が不自由なフィービーが明るく前向きに生きている姿に心惹かれていた。
ある日、外出先でフィービーが何者かにさらわれてしまう。間一髪で彼女を救い出せたものの、責任を感じて辞職を申し出るトレビロン。
フィービーはその時、身も心も守られていたことに気づく。
ところが、トレビロンが彼女の前から立ち去った数日後、再びフィービーは誘拐されてしまった。それを知ったトレビロンは……!

感想・レビュー・書評

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  • 盲目の公爵令嬢と、その護衛という設定に惹かれて購入
    外出先で何者かに誘拐されそうになるフィービー。ロンドンでは彼女を守れないと判断したトレビロン大尉は、故郷であるコーンウォールに彼女を連れて行く。

    徐々に視力が衰え、作中で完全に失明したフィービー。盲目でも自由に走って転ぶ権利があると言い、大尉が好きとなったら自分から体をまさぐりに行き、胸毛をむしり取る行動派。対して、軍隊時代のケガで足を悪くしている大尉は、自分は彼女に相応しくないと健気に誘惑に耐える。

    盲目のヒロインが読みたかったので、そこは期待通りで満足。
    フィービーが周囲から愛されているため悲壮感はない。料理に指を突っ込むなんてと言われて凍りつく場面があるが、行きの道中でやった方がよかったのではと思った。兄のおかげで何不自由ない生活を送っているのに、お兄様の人形ではないとキレられる兄が可哀想。あとで謝りもしないし。

    メイデン通りシリーズは未読。今作は8弾。フィービーと大尉の出会いはこの巻よりも前。重要らしい登場人物が次々出てくるが、誘拐事件とは関係ないのでスルー。あやしい貴族がそのまま事件の黒幕で拍子抜け。おそらくシリーズ通しての悪役と思われる。

  • 前回からヒロインに対して好意を抱いていたヒーローが、ヒロインにかっとうし、結局彼女なしでは生きては行けないとお堅いヒーローがデロデロに溶けた感じがとても良かった。ただ、ヒロインが誘拐されすぎて、最後は違うパターンで離れ離れになったほうが良かったんじゃないかなと思う

  • 公爵家令嬢フィービーに護衛として付き添うトレビロン大尉。目が不自由な彼女を見守り手助けするのが任務だ。目が見えなくなった自らの境遇を受け入れ明るく前向きに生きる姿に心を打たれ、想いを寄せるようになっていた。
    ある日、トレビロンは、自身が付いていながら昼間の外出先でフィービーが拐われそうになり、責任を感じて辞職する。
    フィービーはその時、彼が護衛としての役割以上に、自分の孤独に寄り添い心身ともに守られていたことに気づく━
    数日後、今度は公爵の邸宅からフィービーが誘拐され、それを知ったトレビロンが取った行動は……
    《メイデン通りシリーズ》第8弾。


    もう感想を書くのも億劫で、これも読み終えて一週間も経ち、勿論シリーズ次作に手を出してから書いている体たらく。
    次が気になるからっていうのもあるんだけど…ね。

    ある種の“駆け落ち婚”物語でした。

    公爵家の娘だから(付き人とかで付けられるし)盲目でも成就した感ある…

    衝撃だったのはモンゴメリー公爵があっさり国外へ旅立ったことと、イブとの関係。
    フィービーを狙った動機も(完全に逆恨み)だけど。

  • シリーズ物のようですが、設定が好みだったので他の作品は読まずにこの本だけ読みました。
    とってもハマりました///
    ヒロインに惹かれていることを悟られないように努めるヒーローと最初はわずらわしいと思っていた彼を失ってからその存在感の大きさに気づくヒロイン。
    好きな場面がたくさんありました☆

  • やっと読み終わった(^^;
    どうも、最近ヒストリカルは中断すると、なかなか再開できない。ホイト作品だったのが拍車をかけたかな。
    トレビロン大尉だったから読んだけど(七作目は未読)、ここで個人的に区切りがついたから(公爵家がみんな片付いたし)、シリーズは私的には打ち止めかな。
    ホイト、なんだか読みにくくなってしまったのは、ヒロインがことごとく苦手だからかな~。

  • メイデン通りシリーズ8作目。目の不自由な公爵家令嬢フィービーと彼女の護衛を務める退役軍人のトレビロンの身分差カップル。護衛しつつもフィービーにムラムラしてしまい、こんなんじゃいかん!と自分を戒めるもどうにも止まらない恋心。フィービーはそんなこともしらずに疎ましく思ってましたがやがて…フィービーの誘拐未遂事件からふたりは急接近しますがフィービーが恋愛にも積極的で良し。目が不自由でも前向きに、明るく生きていこうとする姿勢が素敵でした。10作目まではお願いだから翻訳してください!それと誰か人物相関図ください!

  • メイデン通りシリーズ八作目。
    元竜騎兵連隊長×公爵妹(次女)。

    任務中の事故で片脚に重傷を負ったヒーローは
    前々作ヒーロー(公爵)に雇われて
    次第に目の見えなくなっていたヒロインの護衛をしていたのだが
    (この展開は前作あたりから描写されていました)
    そのヒロインが誘拐されそうになり……。

    このシリーズの最初の頃から
    「亡霊」を追い続けていたトレビロンが
    ヒーローで、
    目が悪いせいで意地の悪い貴族から馬鹿にされていたフィービーがヒロイン、というのに当初はびっくりしましたが
    これはこれでありかも?

    にしても、本作でも印象強く出ている
    モンゴメリー公爵になんというか……。
    お前はある意味、本田博太郎系か???
    (あんたの演技複雑すぎるぜ??)

    ところで、当然なんだけど
    トレビロンはミスター・ハートが
    実はウインター・メークピースの次兄エイサだとはいまだに気づいてませんね。
    前にも書いたかもだけど、シリーズ初期はエイサが亡霊だと思ってました。

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