- Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
- / ISBN・EAN: 9784562048830
作品紹介・あらすじ
果てしない知識欲と冒険者の飽くなき挑戦が「地図」を生み、そして「地図」は「歴史」を創りあげた-地図でたどる冒険と伝説の世界史。想像力をかき立てる古地図50点を収録。
感想・レビュー・書評
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富、権力、理想……さまざまな思惑で描かれてきた地図は、できるだけ正しく測量しようと努力しているものもあれば、空想の世界を広げているものもある。当時の思想や権力者たちの都合など、何を欲し目指しているかにより、島や川や国があったりなかったり、あるいは距離がのびたり縮んだりしているさまが興味深かった。
巨万の富を探し当てることや、他国に先んじて国土を増やすことを狙っての冒険は、欺瞞や先住民との争いなど、血の臭いを避けることはほぼ不可能であるがゆえに、昔ほど純粋にただロマンを感じるという感想はもてないが、掲載されている地図を眺めるだけでも、人間たちの狂気的かつ驚異的な執念が痛いほど伝わってくる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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まさしく、手にして眺めているだけでも大満足
うっとりものです♪
1頁、1頁と、紙面が凝っていて、飽きません
図書館の新着コーナーで目にして、...まさしく、手にして眺めているだけでも大満足
うっとりものです♪
1頁、1頁と、紙面が凝っていて、飽きません
図書館の新着コーナーで目にして、即、お持ち帰り、いえ、借りてきました。
ゆっくり読みたいけど、絵を見ているだけで終わりそうです・・・
nyancomaruさんもお楽しみくださいませ2013/03/02 -
「絵を見ているだけで終わりそうです・・・」
じっくり楽しめそう!
早く実物を見てみます!!
「絵を見ているだけで終わりそうです・・・」
じっくり楽しめそう!
早く実物を見てみます!!
2013/03/02
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いいけど、聖ウルスラが漂着したとされる所での、伝承ではどんどん娘さんの数が多くなるのは、ちゃんとした悲劇で終ってるのに、
カリフォルニア島は永遠の理想郷で、土人が「黒人女性」でかつ義の娘さんと言はれる。これを妄想したのはマチズモをデフォにしてゐるポルトガル人で、フェミニストでないのである。
月の山(ナイル川の源流にある筈の山)とか、オーストラリアにある大河など、理論上想定されるのがいっぱい。 -
カラーの古地図50点と図版で彩られた、地図と歴史、冒険と伝説。
第1章 地球の創造・・・プトレマイオスや信仰の影響と地図の変遷。
第2章 地上の楽園・・・エデンの園、若返りの泉、冥界の入り口等。
第3章 伝説の地と王国・・・アーサー王の地、ゴグとマゴク等。
第4章 暗黒の海にある謎の島・・・フリスランド、失われた島々等。
第5章 真実からほど遠い現実・・・フロリダ島、月の山等。
第6章 黄金の夢の大地・・・エルドラド、スパイスの国、宝島等。
第7章 失われた大陸・・・理想郷、アトランティス、地球空洞説等。
索引有り。
冒険に駆り立てる地図と伝説、それを探求する人々の歴史の本です。
地図については、当時の社会情勢や信仰、権力者との関わりが詳細。
それらを加味しての、伝説の、幻の地の有り様は変容し、
発見したいという夢想から名誉欲や金銭欲といった欲望が、
冒険者を駆り立てていく。そして地図に新しい場所が盛り込まれ、
また、消えていくものがあるということ。
加えて、GPSや海洋探査で見つかったもの等、
現代の科学での解明への試みについても記述があります。
与那国島沖の海底遺跡?も言及されています。
古地図の素晴らしさのみならず、本文もコラムも読み易く、
興味惹かれるものですが、本文途中にコラムが入り込むのは、勘弁。
本文の興味がぶった切られる感じがしました。