- Amazon.co.jp ・本 (172ページ)
- / ISBN・EAN: 9784562055777
作品紹介・あらすじ
100を超える地図やグラフによって描き出される、再生を模索している、コントラストに満ちた日本の現状。日本の都市、エネルギー転換、選挙制度、神聖な空間、貧困、ヤクザなどにかんする、これまで紹介されたことのない資料がふくまれている。
感想・レビュー・書評
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著者は地理学で博士号を取得、トゥールーズ・ジャン・ジョレス大学で日本語・日本文化の准教授を務める。フランス国立日本研究センターのメンバー。
今までこのシリーズでドイツとロシアを見たが、この本を含めて、その国の人でない、他国の研究者が書いている。これもフランスでの日本研究者の本。ドイツ、ロシアはほほー、と知らない事の発見があったか、これは、そうだな、という確認的。ただ視点は新鮮な部分もあるかも。
・おもな漁港と漁獲高 2009年 銚子港は漁獲量は200000千トンと国内最大だが、漁獲高は25000百万と中規模。逆に福岡港は漁獲量は100000千トンだが漁獲高は50000百万円。とれる魚の種類によるのだろう。
・観光客数 1990-2016 2014-16でグンと増える。中国、韓国、台湾、香港の増加が大きい。コロナ以前は確かに観光地で中国語やアジア系の顔がたくさんいた。
・在日外国人分布 2016年 関東、中部、関西、山陽地方が多い。あと宗谷から網走にかけてのオホーツク沿岸も多い。本に理由は載ってなかったので検索すると、特に雄武町は比率が道内1位で、水産加工業で中国人実習生が多いのだそうだ。
北海道・中国交流デジタル資料館
https://www.hiecc.or.jp/hokkaido-china.jca40/introduction/5-146oumu.html
・1993以降の自衛隊派遣 1992-93カンボジア600名、1993-95ノモザンビーク48名、1996-2013のゴラン43名、1998年アメリカ第七艦隊との初合同演習、2001-2007インド洋、2008-2010アフガニスタン、2002-2004東ティモール680名、2004-2008イラク600名、2007-2011ネパール6名、2009アデン湾、護衛艦2隻、2010ジブチ海外における初の個お雨情的基地(12ha),
2010-2013ハイチ:PKO国連ハイチ安定化ミッション、2011-2017南スーダン350名 ニュースを聞き流していた。
・企業の海外拠点 トヨタ、パナソニックの拠点地図。南北アメリカ、東南アジア、オーストラリア、ヨーロッパ こんなに世界中とは。
・2014年の日本のODA投資地図 世界地図だと一目瞭然。この年はインドとベトナムが多かった。
2018.11.1第1刷 図書館詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
フランスの地理学者による日本地理の解説書。
地理としては面白い。
歴史・政治経済についてはサヨク・中共・南鮮の主張そのままで不快。
翻訳の女性二人が意図的に誤訳したのかとか勘ぐってしまったがソースがアカヒ系なのかもしれない。
学問の世界にも南鮮の虚言がまかりとおっているようで腹立たしい。 -
冷静で簡潔で、示唆深い。
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【感想】
本質主義を排する著者の研究態度に敬服した。
書名から誤解をされそうだが、実は、通り一遍の資料集ではない。
【書誌情報】
原題:Atlas du Japon. L'ère de la croissance fragile (Atlas Monde)
著者:Rémi Scoccimarro 地理学。日本研究。
図制作:Claire Levasseur
訳者:神田順子
訳者:清水珠代
定価:2,800円+税
出版年月日:2018/10/16
ISBN:9784562055777
版型:A5 172ページ
100を超える地図やグラフによって描き出される、再生を模索している、コントラストに満ちた日本の現状。日本の都市、エネルギー転換、選挙制度、神聖な空間、貧困、ヤクザなどにかんする、これまで紹介されたことのない資料がふくまれている。
〈http://www.harashobo.co.jp/smp/book/b377033.html〉
【簡易目次】
自然環境と日本人の起源
縁辺の日本
都市の世界
経済と社会
世界と日本
まとめ
【メモランダム】
著者
〈https://scholar.google.com/citations?user=NwsAtYoAAAAJ&hl=fr〉
著者の和訳本一覧(未完成)
〈http://ameqlist.com/sfs/scoccima.htm〉
“Atlas Monde”シリーズ。表紙(装画)がよい。
〈https://www.autrement.com/Catalogue/atlas/atlas-monde〉 -
日本の地形、気候、歴史、都市空間、政治経済まで幅広い話題がコンパクトに、時に鋭い外国人の皮肉を交えながらまとめられています。byうき
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原書房の「地図で見るハンドブック」シリーズの日本編。100を超える地図やグラフを含む。
第1部.自然環境と日本人の起源、第2部.縁辺の日本、第3部.都市の世界、第4部.経済と社会、第5部.世界と日本、に分けて、日本を概説する。
もともとフランス語の書籍であり、異なった観点からのアイディアの源泉として有用。
フランス語に堪能なら、原著と日本語訳を読み比べてみることも面白いだろう。 -
東2法経図・6F開架 302.1A/Sc9c//K
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この手の本の宿命かもしれないが、データ自体が主体のため、面白いかどうかは興味対象の多様性や、ベースとなる知識に左右される本、ということろか。カラー図版でながめていて面白いのだが、読み終わったあと何か残ったかと言われると、なんだっけ?となる、そんな本