世界史を作ったライバルたち 上

  • 原書房
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本棚登録 : 44
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562056446

作品紹介・あらすじ

アレクサンドロス大王vsダレイオス1世からルイ14世vsヴィレム3世まで、世界史の重要なターニングポイントを形成した偉大な人物たちに焦点をあてて、専門分野の執筆者によってそれぞれの時代の迫真のドラマを浮き彫りにする好著。

感想・レビュー・書評

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  • 歴史の流れの中で行われた、名だたる人物の対立・・・決闘。
    対立する二人の人物に焦点を当て、世界史を読み解く。
    第1章 アレクサンドロス大王とダレイオス
         ・・・絶大な軍事力VS天性の武将の一騎打ち。
         巨大な帝国が沈み、勝者と敗者の評価は未来にまでも。      
    第2章 スキピオ対ハンニバル
         ・・・ローマとカルタゴ。両国の威信を賭けての対決。
          その後は人に裏切られた晩年。英雄たちの運命。
    第3章 オクタウィアヌス対アントニウスとクレオパトラ
         ・・・国家の父VS反乱分子&自由に対する脅威。
       運命はローマ市民の心情が左右する。女性の強さにも注目。      
    第4章 グレゴリウス七世とハインリヒ四世 
    ・・・改革推進の教皇VSドイツ王国政治の安定固持の皇帝。
        司教任命権を巡る争いは混乱を招き、紛争は紛争を呼ぶ。    
    第5章 ボードゥアン四世とサラディン
         ・・・若きエルサレム王が対峙するのはアイユーブ朝の祖。
     不治の病に内憂外患。だが24歳で死した王は高潔の勇気を持つ。     
    第6章 フィリップ二世とジョン欠地王
         ・・・狡猾な二人の領地争いは欧州レベルまでに発展。
       良心の呵責の無い決闘は教皇を巻き込む。破門!破門!
    第7章 カール五世対フランソワ一世
         ・・・神聖ローマ皇帝の地位を巡るライバル。
         悪口雑言、戦争、そして真の決闘の一歩手前まで至る。
    第8章 ヘンリー八世とトマス・モア
         ・・・処刑された元大法官はかつての忠臣であり友。
        教皇と絶縁してイギリス国教会の長となった君主の、涙。
    第9章 スペインのフェリペ二世とイングランドのエリザベス一世
         ・・・無敵艦隊を率いる尊大な王に対抗する稀なる女王。
        海洋国家としての覇権争いが将来の両国の盛衰に影響する。
    章毎に原注と参考文献有り(上巻は日本語版含む)。
    多種多様な人物が入り乱れる歴史の中から、二人ずつ選び、
    その対峙や対立を、決闘と捉えて語る、ユニークな内容です。
    執筆者によって、戦術中心、人間関係中心と様々な描き方です。
    征服する者、国を守ろうとする者。異なる政治や思想。
    だけど実際は、感情のぶつかり合いなのかもしれない。
    どの章も簡潔なので、時代の流れや人物がわかりやすいです。
    残念なのは、表紙のような二人の肖像が各章に無いこと。
    あれば更にイメージが膨らんだのに・・・。

  • 世界史というより西洋史限定の内容である。ジョン欠地王の再評価が興味深かったが、それでも悪く言われるだけのことはあるよなぁ、という印象。ヘンリー八世とトマス・モアのような珍しい組み合わせもある。

  • 途中まで。
    しばらく経済関係の本が続いたので、ホームグラウンドに回帰する気で手に取ったがつまらなかった。
    世界史ではなく戦史、それも戦術の本になっている。大昔のいくさについて、バックグラウンドや当事者たちや後世への影響をうっちゃって、何個師団をあっちへやり、しかるが後にこっちへやって…的な話を延々されても、つまらないなんてもんじゃない。
    何千年も前に片がついた一件のそんな細かい顛末を聞かされて、一部のミリヲタや専門家以外にとって何になるのか。知りたいのはそこじゃない! という気になった。

    まず上巻を手に取り、下巻はもくじを書店でチラ見してみたが、こらあかんわ…の感しか湧かず。
    少なくとも私のニーズには、まるで合致していない本だった。

  • 東2法経図・6F開架:209A/B72s/1/K

  • 上下巻で、ライバルに焦点をあて整理したもの。アレクサンダーVSダレイオスというメジャーなところからブッシュ親子VSサダム・フセイン、ゴルバチョフVSエリツィンと生々しいところまで。ヒトラーVSチャーチルのところが駆け引きの描写がリアルに感じられ、興味深かった。いろんな歴史本があるなかで、差別化のためのライバル視点とは思うが、その分シンプルに整理された内容で、わかりやすい。

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