図説 化石の文化史: 神話、装身具、護符、そして薬まで

  • 原書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562058853

作品紹介・あらすじ

先史時代から中世まで、科学的な価値を見出す以前から人間の心を捉えてきた化石。化石が石器をファッション化し、多くの神話・伝説を生み、装身具、護符、薬として、重要な役割を担ってきたことを古生物学者が解き明かす。

感想・レビュー・書評

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  • 古生物学からのアプローチではなく、化石が古来よりどのように人に利用されてきたかの文化史。
    こういうの好きだし、珍しいと思います。
    カラー写真だったらなぁ…!

  • 化石そのものの研究成果ではなく、化石にまつわる文化、慣習、習俗などを考察した本。化石は古代から人間の興味の対象であり、化石の見方や使われ方はそれぞれの文化によって違う。この本の考察は、主に欧州の文化が対象。化石はコレクションであるとともに、伝説、装飾品、神への捧げ物、魔除け薬など様々な用途に使われていたらしい。 頻繁に登場するのは、ウニの化石。五芒星に見えるところが不思議な石として見られていたようだ。 自分もいくつか化石を所有しているけれど、化石に文化的な意味があるとは考えたこともなかった。 化石は太古の動植物の痕跡であり、科学的な見方をするのが普通と思っていたが、これは新しい見方のようだ。
    不思議な化石に、呪いや伝説を付与するのは、昔の人たちのごく普通の習慣だったのかもしれない。

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