夢で自分がわかる本: 眠りの中の自分探し (PHP文庫 ア 7-3)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569564968

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  • ユング心理学の初心者に向けて、夢を巡ってユング倫理学はフロイトやアドラーの心理学とどのように違うのかを症例ベースでわかりやすく説いた本。

    夢では元型の多様性に触れることができ、その解釈法は神話やお伽噺に準ずるというのが論旨。性的な夢を見れば自分が異性に対して開かれているということであって、性的に抑圧されているわkではないとか、嫌いな人におごられる夢をみたらシャドウとしての自分自身が顕在意識に対して寛容性を示唆しているとする。どのようなケースであっても夢を丁寧に理解することは癒しのための行動であると捉えている。

    近年のスピリチュアルブームに比べると実証的で地に足が着いた内面探索に読めるし、実用重視で社会的に応用されることが多いアドラー心理学の流行に比べると、根暗というか、内向的でプライベートな個人史を振り返るのに向いているなと、ユング心理学の特色がわかる。

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著者プロフィール

秋山 さと子(あきやま・さとこ)
1923年東京生まれ、1992年没。ユング派の心理学者で、お茶の水女子大学や駒澤大学などに務める。著書に『ユングの心理学』(講談社現代新書)、『ユング心理学へのいざない―内なる世界への旅』(サイエンス社)、訳書に『ユングとタロット――元型の旅』(共訳、新思索社)など。

「2020年 『グノーシスの宗教 増補版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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