大久保利道: 近代日本を創り上げた叡知 (PHP文庫 な 12-3)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569570747

感想・レビュー・書評

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  • 大久保利通、明治維新の稀有な人財だったと
    この本を読んで改めて実感しました。

    それにしても明治維新は深いですね(^ ^)
    読んでも読んでも終わらない。。

  • 1997年刊行。作家による大久保利通の人物評伝。

     良くも悪くもPHPらしい。昔は気にしていなかったが、事実確定に至ったソース、証拠が書かれておらず、フィクションの趣きが残ってしまう。
     せめて書簡など、根拠となる文書なりを引用する記述が欲しい(注釈でもいいから)。

     結局、一通りの知識・イメージ化のみに意義がある、というに止まってしまう。

     ちなみに、大河ドラマ「翔ぶが如く」は1990年放映なので、本書はいわゆる便乗商法ではないようだが…。

  • 西郷隆盛は常々こう言っていたという。「おいは家を建てることはできる。しかしその家に人が住めるようにするのは、一蔵(大久保利通)さぁだ」―幼なじみの西郷隆盛と組んで倒幕を成功させ、ついに維新の偉業を成し遂げた大久保利通。時には冷徹とも見えるその行動の裏には、理想国家へのあくなき情熱があった。確かな先見力と実行力で近代日本の基礎を築いた男の清廉なる一生。

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  • 大久保利通に焦点をあてた歴史小説。西郷との対比でよく描かれるが、西郷と比べて実務家肌であるがゆえにあまり色がない印象。
    というところに関心をもち、手に取る。
    彼は碁がうまかったようだ。しっかりとした布石ののち、果敢に攻める大局眼に優れそのため総崩れになることはない、それが彼の生き方をあらわす。

    面白いのは老中板垣勝静と大阪にて長州再征をけん制すべく、耳疾にて、よく聞こえない風を装うシーン(P180)。
    本当にこんなことがあるか、はたまた自分だったらこんな芝居をうつことができるだろうかと真剣に悩んでしまう。

    西郷も大久保も最後は果てる。ふとさびしさのようなものが読後に残る。
    維新の第二世代たる伊藤・山県がそのあとを引き継ぐのは、
    やはり旧来の主従関係を基礎においていた時代から、わずかながらも自由な発想ができるから、旧主への慮りが減るから、なのだろうかと思い浮かんだ。

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