スカーレット・オハラのように生きてみませんか (PHP文庫 や 6-4)
- PHP研究所 (1998年7月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569571690
感想・レビュー・書評
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♪もっと素直に僕の 愛を信じて欲しい 一緒に住みたいよ 出来るものならば 誰か君にやきもち そして疑うなんて 君だけにほんとの心 みせてきた 会えない時間が 愛そだてるのさ 目をつぶれば 君がいる 友達と恋人の 境を決めた以上 もう泣くのも平気 よろしく哀愁 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 「よろしく哀愁」歌:郷ひろみ(1974) 作詞:安井かずみ 作曲:筒美京平 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ へえ、こんな本も書いていたんだって感じですが、有名作詞家だから本を書けば売れるだろうということで出版社が書かせたものだと思いますが、作詞家・安井かずみは、今から16年前の1994年3月17日に肺癌のために55歳で亡くなりました。この他にも、ブレッド&バターの「夢がとぶ」、辺見マリの「経験」、竹内まりあの「不思議なピーチパイ」、沢田研二の「危険なふたり」、伊東ゆかりの「恋のしずく」など、たいへん印象的な歌詞を創作してきましたが、いったい彼女の作詞した名曲は何曲あるのか、数えてみたくなるくらいです。それにしても、当時、中学生の私が見ていても羨ましいくらいに仲のいいご夫婦で、たしかCMなんかにも頻繁に登場していたと記憶していますが、その相思相愛の理想のカップルだったはずが、彼女が亡くなったあと、何の躊躇もないように、ほとんど間髪をいれずに、夫であった加藤和彦が、中丸三千繪とさっさと再婚したのには開いた口がふさがらない感じで呆然としたものです。そんな、こんなことってありなの? こんなことが許されるの? いくらなんでもひど過ぎない! あまりにも残酷だわ。などと、ひとりのエゴイストの心変わりなどほおっておけばよいものの、そうとう頭にきた、というより人の恋愛感情などたいしたことがないという現実をみて、恋愛に憧れを抱いていた乙女チックさから脱却する機会を与えてもらったと、今では感謝していますが、安井かずみにとっては愛して愛してやまない人だった訳で、そんなにいきずまったような感じでもないのに、昨年自殺してしまった加藤和彦は、おそらく彼女が寂しがって、あの世から呼び寄せたのに違いないと、ひとり納得しているのでした。
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