「相対性理論」を楽しむ本 よくわかるアインシュタインの不思議な世界 (PHP文庫)
- PHP研究所 (1998年12月3日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569572161
作品紹介・あらすじ
本書は、一般的には難しいと思われがちな「相対性理論」を、数式や専門用語をできるだけ使わず、誰でもスラスラ理解できるように解説。「遅れる時間」「双子のパラドックス」「無から生まれた宇宙」など、謎と不思議に満ちあふれたアインシュタイン・ワールドへ、あなたを招待します。楽しいイラストとポイントが一目でわかる図解も満載で、10時間で理解できるように構成された画期的な入門書。
感想・レビュー・書評
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比較的わかりやすい方だと思う。イラストはあまり参考にならないが、文章ができるだけ難しくならないように努力されている。
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相対の意味が良くわかっただけでも良しとするか。
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難しい内容なので、理解まではいかないけど、
すごく丁寧でわかりやすい説明だった。
チャプターも細かく分かれてて読みやすい。
まさか宇宙の話になると思ってなかったけど、
これを読んで相対性理論よりも宇宙について気になった。 -
相対性理論はこの本がわかりやすい
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アインシュタインの生涯にはじまり、特殊相対性理論そして一般相対性理論、最後にビッグバン理論からインフレーション理論といった宇宙論の基本を、理論の発達の歴史を交えてわかりやすく解説した本。
光速に近い世界になると、時間が遅れ、物体は縮む。時間と空間は相互に関連し、重力は時空をゆがめる。"光速度は誰が見ても一定の速度に見える"からスタートして積み上げられたシンプルで美しい理論だと筆者は相対性理論を評する。確かに有名なE=mc2の式にしろ、時空の関係式にしろ、言われている内容の凄さに比べれば極めてシンプルのように素人にも思える。それが世の理か。
それにしても、筆者も読者が一番引っかかるところだろうと言っている"等速直線直線運動をするものは、お互いに相手の時間が遅れて見える"や、"同時刻の相対性"がどうしてもしっくりこなくて、こういうものだと思うしかない自分が残念。 -
相対性理論とは何だろうか。誰もが一度は聞いたことがある偉大な発見だが、その内容を知る人は多くはないのではないのだろうか。本書は、文系理系問わず、相対性理論について分かりやすく説明してくれる。数式はほとんど無く、現象を概念的に説明してくれる。
相対性理論とは、光速度が一定であることにより、時間の尺度が異なることである。
例えば、動いているものは、長さが縮んで見え、質量が重くなる。さらに、時間の進み方も遅くなる。
この現象は特殊相対性理論と一般相対性理論のときで捉え方が異なる。
特殊相対性理論の場合、モノが動くと光の距離が長くなる。しかし、光速度は一定のため、時空をゆがめることでその帳尻合わせをしている。
一般相対性理論の場合、物質同士の間には万有引力が働いており、空間が捻じ曲げられるという解釈をする。
アインシュタインは、ビッグバン理論の基となる考え方も生み出しており、それに関する説明も十分面白いものとなっている。 -
相対性理論の入門本。ニュートン力学で説明できない光の速度を相対性理論を通じて分かりやすく解説してくれ、かなり知識が拓けた感じがある。アインシュタインの生涯もなかなか波瀾万丈で面白かった。一般相対性理論の公式は複雑すぎて理解できないが、特殊相対性理論の公式はとても美しくて、数値を当てはめた時に抑揚感がある。読んで良かった本だ。
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特殊相対性理論ダイジェスト p29
動くものは
1.時間が遅くなる
2.長さが縮む
3.質量が増える
p166
「重力場の方程式」は右辺に示す「物質の持つエネルギー」が左辺の「時空のゆがみ具合」を決めることを表しています。
一般相対性理論ダイジェスト p177
1.加速度運動を行うものは、止まっているものや等速直線運動を行うものよりも時間の進み方が遅くなる
2.重力の影響を受けているものは、重力の影響のないものよりも、時間の進み方が遅くなる
p199
何を美しいと感じるかは、人さまざまでしょう。しかし、美しさの多くに共通する要素があると思います。それは「シンプルであること」です。
p242
真空というのは、何もない状態ではなく、電子と陽電子が合体して打ち消しあっている状態であり、かつ真空中ではごく短時間ですが電子と陽電子が生まれ、一瞬の後に再び合体して消滅することを繰り返している、つまり無と夕の間を揺らいでいるとするのが量子論なのです。 -
高速で動くものの中では時間が経過するのが遅い、宇宙は無から生まれた、など、相対性理論に関連する様々なことが分かりやすく解説されている。それでも難しいが。しばらくすると忘れそうだが、非常に興味深かった。
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2007/04/02読了