- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569575575
作品紹介・あらすじ
商売は朝に発意、昼に実行、夕べに反省の繰り返しである。松下幸之助が事業一筋に打ち込む中から得た、商売のコツとは。日々の経営を通じて得た、経営のコツとは。豊富な体験と深い思索を基に、商売の本質と基本を淡々と説いた本書は、いかなる時代にも通ずるビジネスのバイブルであり、商売を成功に導く道標でもある。時代を超えたベストセラー、「心得帖」シリーズ第一弾。
感想・レビュー・書評
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公明正大
感謝の心で謙虚に日々を送る
商売においても同じ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2350
お得感だけでは、顧客は作れてもファンは作れない -
言わずと知れた「経営の神様」松下幸之助氏による商売の心得が綴られた一冊。
事業の大小を問わず、どのような形であれ、商売に関わる全ての商人、経営者としての心得が記される。
商売の先にあるものは社会国家の繁栄であり、商いを行うものは、その恩恵を享受するのだから、社会に役立たなければならい。
対人に関しても当然のことだが、当たり前のことを当たり前に行うということを、持続するのは中々に難しい。
一番、心に残った節は「上意下達」の箇所でした。
下達上意が最も難しい、と。
上役の気分を害さないように、お客様や取引先から出たクレームや怒りの声を上に上げるごとにフィルターが通るのでありのままのクレームが届かない。
結果、改善すべき点がぼける。
どんな些細なことでも、忌憚なく上役にものが言える環境づくりが大変である、と。
大概、忌憚なき意見をくれという上司ほど、忌憚なき事実を述べると腹を立てることが多い。
わざわざ、忌憚なきと言わずとも、ありのままを言葉に出せる風通しの良い環境を作ることは重要だ。
商売人は読まれたし。 -
基礎の基礎が書かれてる。
昔らしい文面。
ハワイ旅行などの景品を使うよりも、
親切な笑顔のサービスが重要!
と言いながら、今の会社はディズニーチケット…謎すぎる。
一軒の得意を守り抜く事は、百件の特異を増やす事。逆も然り。
商売をやっている以上、商品を「お金と同じ」と言う意識で扱う。 -
松下幸之助さんの偉大さ、器の深さ、人やこの世の中への愛情を感じた。やはり別格の方だなぁ。
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見開き2~4ページで1つの出来事を通して、色々な心得を分かりやすく伝えてくれた本。
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商売で大切にすべきこととは?松下幸之助氏が、その豊富な経験を基に、どんな時代にも通じる商売の心得を語る。例えば次のようなものがある。
・世間とは基本的に正しいものであり、間違ったことをやらない限り、必ず受け入れてくれる。こう考えることで大きな安心感が生まれ、日々の商売に力いっぱい打ち込める。
・自分の店がどれくらいお得意先の役に立っているかを、様々な角度から自問自答する。そうした自己反省を通じ、店の存在意義についての確信が生まれ、創意工夫も生まれる。
・他の店や商売を安直に真似てもうまくいかない。自分の店の力を判定し、それに適した経営法をとることが大切である。
・商売では、自分の扱う商品を、買う側、いわばお得意先の仕入係になったつもりで充分吟味することが大事である。
・商売では、商品の売買の他、「商品を発意する」こと。商品の改善点等を考え、メーカーに伝えることも大切である。
・不景気な時でも、店の整備など、不景気だからこそ取り組めることを考える。すると、不景気を発展の好機にできる。
・仕入先はお得意先同様大切にし、信頼関係を結ぶようにする。そうすれば、よい品を安く提供してくれるようになる。
・部下を持つ人は、部下の長所を見て、その長所を活用することが大切だ。そうすることで、部下の力は自ずと養われる。
・商売を繁盛させたければ、まず商売を好きになることだ。好きになれば努力が苦にならず、商売に打ち込める。
・店や会社の発展はそこの主人公、すなわち「長」1人の責任である。長たるものは、いかなる場合も自分1人の責任だと考えて事にあたるべきである。 -
とても良かったです。
時折、読み返して足元を見つめたい。
世間は正しい、魂を入れた値段、など、考えが及ばなかつたので。
難しいと思ったことが2点あります。
1つは自分自身の評価を誤らない事、自分自身を正しく認識することです。大変難しく感じます。
自分にどれくらいの力があり、どのようにすればその力を活かせるのかが結局はわからない。人様からの評価を受けて仕事を進めるのはわかりやすいですが、自己評価は難しい。自己評価し適正に自分を動かすよう努めるほかありません。商売においてはお金(信用)が評価となってあらわれるのでそこを目指す。
2つめは、業界の安定。
業界自体が信頼されるように、適正な競争を。ここまではわかるのですが、実際には小売業が廃業を余儀なくされ、街の小さな家電屋さんが家電量販店に取って代わっていくことがあらゆる業界で起きています。この流れのなかで、業界の再編に応じた動きをし、その結果として世間の評価としてのお金・信用があらわれる。業界は安定しないと思われますがいかがでしょう。 -
商売の神様、幸之助さんの言葉集。「朝に発意、昼は実行、そして夕べに反省、こういう日々をくり返したい」、「商売は結局お互いのため」など、日々の忙しさにかまけてついつい忘れがちな心得。心して読むべきでしょう。