犬の日本史: 人間とともに歩んだ一万年の物語 (PHP新書 105)
- PHP研究所 (2000年2月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569610122
作品紹介・あらすじ
洋の東西を問わず、人間にとって最も身近な存在であった犬。犬が唯一の家畜であった縄文時代から、犬狩で追放された平安時代、犬追物がブームになった室町時代、南蛮犬が珍重された戦国時代、「犬公方」まで登場した江戸時代、軍用犬が初めて本格的に組織された近代まで、本書では日本史上の犬にまつわるユニークなエピソードを多数掘り起こす。犬との関係は日本人の自然観をも映し出すという視点から、日本における犬と人間社会との交流を丹念に描き出す一冊。
感想・レビュー・書評
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犬の歴史について知りたくて読書。
犬を中心に日本史を知ることができる。引用資料等が豊富。
興味を持ったのは日本人が犬を食用していた歴史。狂犬病の歴史。いわゆる日本犬についての歴史。
日本人が犬を食べていたという明確な資料や本をあまり読んだ記憶がなかったので勉強になる。現代は、日本人が自覚している以上に敗戦を契機に価値観が大きく本当に大きく変わったんだなと思う。
世界では、いまだに死者を出す狂犬病。昔、昔から存在するのに完治撲滅ができないは不思議だ。
今、多くの人が日本犬と思っているのは狩猟犬であり、日本犬の一部に過ぎない。本来の存在していた街の犬などは絶滅してしまったとすると寂しい。秋田犬の歴史が意外にも浅いことは初耳。
先の大戦で、軍用犬として推定10万匹が中国大陸へ送られて返ってきていないらしい。そうすると今もその系統が中国で生きているとなるのだろうか。
読書時間:約50分
本書は日本領事館大連出張所でお借りしています。有り難うございます。 -
「犬」というと飼うものというイメージが強い。お隣の国である韓国では「食犬」と呼ばれるものも存在するのだが、日本でもかつてはそういった文化が存在した。
日本人と「犬」の関係は一万年の間、切っても切れない関係となったのは言うまでも無いのだが、本書はその関係の深さについて考察を行っている。 -
日本の犬は「ありのままの犬」だった、と著者は言う。
我が屋号DogsByNatureは江戸時代にまでさかのぼるのか?イギリスで感じた犬のあり方から発した命名だったが、日本の犬観にも通じるのか、と一瞬嬉しくなってしまった。
戦後の狂犬病対策から日本の犬事情はより現代のかたちに近づいた、とどこかで聞いた。日本人の犬観ってもっと歴史をたどれば奥深いのかもしれない。
日本のありのまま観とイギリスのありのまま観の違いをもう少しじっくり勉強してみたくなった。 -
さまざまな古い文献から過去の日本における犬の位置づけを把握し、
日本人が犬とどのように付き合ってきたかを紐解く内容。
いかに日本人がペットというものに対して軽薄か
また、血統を守るということについて無頓着かが露呈する。
逆に血統を原点回帰させようという人(団体)については
「日本に純血種がいた時代などなかった」ということを
著者は言いたいらしい。(たしかにそうだ。)
コメント有り難うございます。
そろそろ狂犬病の抗体が切れていると思うので、中国で予防接種を受けようとしたら、「中国では基...
コメント有り難うございます。
そろそろ狂犬病の抗体が切れていると思うので、中国で予防接種を受けようとしたら、「中国では基本的に感染後24時間以内に打つのが一般的なため、予防接種はないんですよ」と回答。
それって医学的に正しいのでしょうか?^^;
こんにちは
ちょっと調べてみます。
それにしても、中国で予防接種は、大丈夫なんですか?(裏ルールの本を見たら、...
こんにちは
ちょっと調べてみます。
それにしても、中国で予防接種は、大丈夫なんですか?(裏ルールの本を見たら、偽物も有りそうかなと)。
コメント有り難うございます。
海外製ワクチンを使います。インフルエンザも肝炎もそうですが、中国人も中国製は避けるのが現実...
コメント有り難うございます。
海外製ワクチンを使います。インフルエンザも肝炎もそうですが、中国人も中国製は避けるのが現実だったりします。