- Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569622873
作品紹介・あらすじ
面接、研修、仕事の依頼…私たちは日々誰かを説得し、他人にプレゼンを行っている。こうしたコミュニケーションの最大かつ最終の目標は、「相手を動かす」ことにある。誤解を生むことなく、期待通りに結果を出すためには、どのように話せばよいのか?本書ではメディア・トレーニングを数多く手掛けるプロが、「SMCREモデル」「エトス、パトス、ロゴス」などの最もスタンダードなコミュニケーション論を解説。「自己流」を超えた、効率的で普遍的な説得術を伝授する。
感想・レビュー・書評
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コミュニケーションが成り立っているように見せかけることは意外と簡単ですが、どの程度成り立ったかはほとんどの場合、よくわかりません。
コミュニケーションにおける最大の問題は、それが達成されたという幻想です
問題解決に、絶対的に必要不可欠なのが、コミュニケーション能力です。コミュニケーションをせずに問題を解決することは不可能です。
欧米にしろ、中国にしろ、なぜそれほど、コミュニケーションに熱心なのか。それは、きちんと話さなければ損をするからです。コミュニケーションが取れないということは、メッセージが相手に伝わらないということです。
自己表現力は、「あればいい」といった程度のものでははく、「なければ損」という認識が強いといえます。
気になったのは、次です。
・第一印象は面接の最初の3分間できまり、その印象から能力や人柄の半分程度は類推できる
・プレゼンテーションとは、人前で話すことだけではありません。
・重要なのは、いかに聞き手に強い印象を残せるか、自分たちは、他とちがうということを知ってもらうための方策です。
・差別化でいちばんいいのは、ナンバーワンになることです。一番目はだれでもしっていますが、二番目以降は印象に残らない
・コミュニケーションとは、「メッセージと意味を伝える」ことです。
・コミュニケーションは、人間関係やイメージを作ったり、改善したりする際にも絶対に必要です
・コミュニケーションの1つの役割は、共通の価値観を作るということです
・コミュニケーションとは、こちらの思うことを相手に伝え、相手にアクションを取ってもらうことです、
・部下を叱りつけたり、脅したりするのではなく、相手に何をしてもらいたいのかをよく考えることです
・4種のコミュニケーション
①コントロールされたコミュニケーション 広告、広告用ビデオ、ニュースレター、看板
②オンライン・コミュニケーション HP,メルマガ、メーリングリスト、チャット
③対面コミュニケーション セミナー、イベント コストが高いのが特長
④媒体ヲツカッタコミュニケーション インタビュー、記者会見、懇談会 費用対効果が高いのが特長
・人の話をきくのは、10分が限界、そして、おわったら、覚えているのは半分だけ。忘却曲線
・人は見たいものしかみない
・通知、通達を出せば、メッセージは全員に伝わるという思い込み
・説得の3つの要素、ロゴス、パトス、エトス
①ロゴス 理性、弁論、議論、計算、道理 ロジックであり、メッセージ
②パトス ペーソス 感情、悲哀、哀愁、情念 つまりフィーリング
③エトス 品性、人柄、精神、気風 徳であり、倫理
3つの中で、説得に、もっとも大事なのが、エトス、送り手が信頼されていればいるほど、受け手はメッセージを信じやすい
・メッセージは3つにわける
①導入 いいたいことの要旨を短く述べる
②本体 本体、平易な言葉をこころがけること、ポイントを3つにしぼること
③結び 考えをまとめてもう一度いう
・プレゼンテーションの基本ルール
①時間どおりに始める
②お詫びや言い訳をいわない
③スクリーンのビジュアルを読まない
④時間通りに終わる
⑤上手な人を参考にする
目次
はじめに
第1章 この世はすべてプレゼンテーション
第2章 コミュニケーションの達人になる!
第3章 説得力を生むコミュニケーション術
第4章 人を動かす! プレゼン術
おわりに
ISBN:9784569622873
出版社:PHP研究所
判型:新書
ページ数:208ページ
定価:660円(本体)
発行年月日:2002年07月
発売日:2002年07月29日第1版第1刷
発売日:2002年12月06日第1版第2刷詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
テスト
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要はプレゼンの技術?論だと思うが、章別まとめがあり、読みやすい。いいプレゼンの見分けがよりロジカルに出来るようになる。タイトルの「人を動かす」というのは編集者が付けたのだろう。あくまでプレゼンする人のまわりについて書いてある
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著者のラジオ講座は、かなり前によく聞いていた。歯切れのよい話し方に、ついつい引き込まれた記憶がある。「きく」「聞く」「聴く」に加えて「効く」とは、納得。
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コミュニケーションの技術と聞くと改まった感じがするが、実は人と人の付き合い方の基本をおさらいするもの。た自分の解放領域を広げること、つまりは自分の懐を開いて相手との信頼関係を築く、なんてどの時代も言われてきたのに実践するのはいつも難しい点ではないか。忘れそうになっら読み返したい本。
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精神論、姿勢の話ではなく、具体的なノウハウを教えてくれるのがありがたい。自己流でプレゼンや、インストラクターをやっていた自分には基礎を見直す最適な教科書。
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所在記号:新書||809.2||SUS
登録番号:20066426
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プレゼンの目的とは何か。
それは人を動かすことである。
どんなに感動的なプレゼンをしてもそれによって相手が動かなければ意味はない。
目的意識の重要性を再確認した1冊でした。
何回か読みます。 -
コミュニケーションの目的が明確になった。 すなわち相手に自分の思った行動をとってもらうこと。 確かにそのとおりで、長い時間かけて仕事のパートナー、部下に説明することも最終的には自分の思い描く行動を相手にとってもらうことにあり。
もちろん、相互の情報交換の中で自分の期待する行動は変更することも多々あるだろうが、コミュニケーションの目的をシンプルに言い表していると思った。
KISS Keep it Simple Specific はどちらが先か分からないものの、ずっとKeep it Simple Stupid と思っていた。