- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569626505
作品紹介・あらすじ
北朝鮮問題や国際テロなど、緊張高まる国際情勢のなか、驚くことに日本では、侵略や攻撃に対処するための法律が整備されていない。戦後半世紀、米国の「被保護国」として維持してきた平和のあり方に、いま見直しが迫られている。「有事」に予想される自衛隊の活動範囲や在日米軍との連携、それらを統轄する内閣・国会に必要な権限とは。そして、私たち個人の人権はどれほど保障、場合によっては制限されるのか。最悪のシナリオを想定し、自らの手で安全を守るための「有事法制」の要諦と問題点に迫る。
感想・レビュー・書評
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武力攻撃事態法の法案時代の有事法制整備の背景と課題について。
有事法制の背景の理解には非常に参考になるが、他方で、整備が一通り終わった今日の事態対処法制の姿を知らずして本書を読むと、安易な有事法制不備論に与して恥ずかしい思いをすることになるおそれもある。
有事の民主的統制の在り方等についても、しっかり言及されているのが良い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自衛隊に関連した法律
少しずつ変わってきていると感じる
小泉⇒安倍 国防のための法律を加えてきた
スパイ防止法 そして 憲法9条の改正
侵略も多くなってきた
米国は日本を守ることをしなくなった
最新の話題を知る必要があるだろう -
恥ずかしい話、表題の意味もろくに知らかなったけど、一度聞くと合点がいく。国家の緊急事態という意味では、3.11などもある意味当てはまると思う。自分は、戦争を直接体験としては知らず、今享受出来る平和を当り前のものと感じてしまうが、国家侵犯などの非常事態に関する法が然るべき認識を受け、然るべき体制を整えておく必要は感じた。本作を読んでいて思ったけど、小学生時代に初めて戦争の話を聞いて、真剣に新しい世界大戦の勃発に不安を感じたときの方が(当時はまだ冷戦時代だったし)、ある意味今よりも真摯に向き合っていたかもしれない。