有事法制: 私たちの安全はだれが守るのか (PHP新書 235)

  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569626505

作品紹介・あらすじ

北朝鮮問題や国際テロなど、緊張高まる国際情勢のなか、驚くことに日本では、侵略や攻撃に対処するための法律が整備されていない。戦後半世紀、米国の「被保護国」として維持してきた平和のあり方に、いま見直しが迫られている。「有事」に予想される自衛隊の活動範囲や在日米軍との連携、それらを統轄する内閣・国会に必要な権限とは。そして、私たち個人の人権はどれほど保障、場合によっては制限されるのか。最悪のシナリオを想定し、自らの手で安全を守るための「有事法制」の要諦と問題点に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 武力攻撃事態法の法案時代の有事法制整備の背景と課題について。
    有事法制の背景の理解には非常に参考になるが、他方で、整備が一通り終わった今日の事態対処法制の姿を知らずして本書を読むと、安易な有事法制不備論に与して恥ずかしい思いをすることになるおそれもある。
    有事の民主的統制の在り方等についても、しっかり言及されているのが良い。

  • 自衛隊に関連した法律
    少しずつ変わってきていると感じる
    小泉⇒安倍 国防のための法律を加えてきた
    スパイ防止法 そして 憲法9条の改正
    侵略も多くなってきた
    米国は日本を守ることをしなくなった

    最新の話題を知る必要があるだろう

  • 恥ずかしい話、表題の意味もろくに知らかなったけど、一度聞くと合点がいく。国家の緊急事態という意味では、3.11などもある意味当てはまると思う。自分は、戦争を直接体験としては知らず、今享受出来る平和を当り前のものと感じてしまうが、国家侵犯などの非常事態に関する法が然るべき認識を受け、然るべき体制を整えておく必要は感じた。本作を読んでいて思ったけど、小学生時代に初めて戦争の話を聞いて、真剣に新しい世界大戦の勃発に不安を感じたときの方が(当時はまだ冷戦時代だったし)、ある意味今よりも真摯に向き合っていたかもしれない。

  • [ 内容 ]
    北朝鮮問題や国際テロなど、緊張高まる国際情勢のなか、驚くことに日本では、侵略や攻撃に対処するための法律が整備されていない。
    戦後半世紀、米国の「被保護国」として維持してきた平和のあり方に、いま見直しが迫られている。
    「有事」に予想される自衛隊の活動範囲や在日米軍との連携、それらを統轄する内閣・国会に必要な権限とは。
    そして、私たち個人の人権はどれほど保障、場合によっては制限されるのか。
    最悪のシナリオを想定し、自らの手で安全を守るための「有事法制」の要諦と問題点に迫る。

    [ 目次 ]
    第1章 有事法制とは何か(国連憲章は自衛権の行使を認めている 有事法制は自衛隊と国民が協力するルール ほか)
    第2章 武力攻撃事態対処法案の中身(当初なかった「武力攻撃事態対処法案」 有事における国と地方の役割分担とは ほか)
    第3章 いざというとき、どこまで対処できるか(内閣総理大臣は「有事」に対応できるか 安全保障会議には制服組を参加させるべき ほか)
    第4章 そのとき自衛隊はどう動くか(武力攻撃事態の予想されるシナリオとは 最初の段階では武器使用は限定される ほか)
    第5章 有事法制のゆくえ(平時は「オフ」にしておく規定を現行法に設ける 災害対策基本法が応用できる範囲は広い ほか)

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著者プロフィール

防衛大学校卒業後、防衛省を経て1979年外務省入省。在米日本国大使館一等書記官、情報調査局安全保障政策室長など安全保障の実務を担当。初代防衛大臣補佐官、第11代防衛大臣(民間人初)、防衛大臣政策参与を歴任。2000年より拓殖大学に所属し、同大学の総長を経て、現在は同大学顧問・同大学名誉教授。主な編著書に『新たなミサイル軍拡競争と日本の安全』(編著、並木書房、2020年)、『次期戦闘機開発をいかに成功させるか』(編著、並木書房、2021年)、『台湾有事のシナリオ』(編著、ミネルヴァ書房、2021年)など

「2022年 『ウクライナ戦争と激変する国際秩序』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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