ビームス戦略: 時代の変化を常に先取りするマーケティングとは

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569633732

感想・レビュー・書評

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  • BookOffで100円だったので購入。
    この本は1976に創設された老舗”BEAMS”の歴史について語っています。しかしタイトルにある「時代の変化を常に先取りするマーケティング」というものはこの本からは読み取れませんでした。加えて終始同じことを繰り返して述べているだけで、実際そういうのを抜けば200ページから70ページくらいにそぎ落とせると思いました。

    ただ、団塊世代、団塊ジュニア、その他もろもろの世代の消費性向の記述などは興味深かったです。あと設楽さんが常に半歩さきを見ているという表現も好きです。

    あと、この著者の一番の失敗は、経済的な視点からファッションマーケティングを見ることを疎かにしているということです。この人は”まち、みせ、ひと”だけを重視しているように思えます。現に、BEAMSに対しては終始褒めているの対し、ユニクロにはディスりというか将来駄目になんじゃね的なことを述べていました。まぁ当時低迷していたからしょうが無いとは思いますが・・・。しかし今やユニクロは売上4000億にも届きそうな勢いです。

  • 分析もいまいちだし、内容も薄い。わざわざお金を出して読むような本ではないと思います。

  • んー、分析がイマイチ。

  • 中途半端な本。ファッション学としてはあまりにも雑な分析だし、ビジネス本として見ると指摘が抽象的で応用性に欠ける。すべて二元論で捉えようとする感があり、無理矢理。

  • 多少持ち上げ過ぎかな、とも思うけれど一貫して半歩先を行くライフスタイルを提案し続ける同社のあり方がよく分かる。またアパレル(及びその周辺)業界の歴史の記述はおもしろい。
    ただ10年前の本なので、(この本の中で一時の流行的な書き方をされている)その後の「ユニクロ」「スタバ」の定着ぶりを思うと時代を感じてしまうのは仕方がないかな。

  • なぜに人気があるのかずっと知らなくて気になっていたBEAMS。そのマーケティング戦略を書いてる一冊が本書。
    もともと70年代の日本でアメリカのライフスタイルを実現するべくインポートショップとして始まった同社。服のイメージが強かったのですが、初めはファッションからはじまり、そのあと自己のブランド製品や雑貨等も扱っていたことは本書から知りました。
    半歩先をいく戦略でブームを作り出し、一等地から離れた場所で様々な顔の店舗展開をしていく。そしてファッション業界で不動の地位を確固たるものにしたことが本書で深く理解できました。
    本書はその時代のファッションの動向とともにBEAMSがとってきたマーケティング戦略を筆者の観点からみていっており、執筆段階のBEAMSへの課題の提言などもありました。
    ブームの一過性の強いファッションの業界で生き抜き、かつ生活スタイルの提案を行ってきたBEAMSの手法の凄みが執筆当時で25年愛されたことを物語っていると感じました。

  • <閲覧スタッフより>
    BEAMS好きな方、必見!1976年創業、いまなお愛され続ける若者向けファッションブランド、BEAMS。時代が変化する中、競争率の高いアパレル業界の中で勝ち抜くマーケティング戦略とは?消費者に期待感をもたせるようなおもしろさ、衣服以外にも生活雑貨などの展開に対するこだわりの強さ、売上拡大の秘訣などBEAMSの知られざる一面を知ることが出来ます。
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    所在記号:673.78||KAY
    登録番号:20073873
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  • ビームスこそが、「セレクトショップ」という業態、「リメイク」「コラボレート」、そして「コンピレーション、これらを早い段階で取り入れてきたことを知った。アンチ・メジャーとはベタだが、ここにきてなかなか颯爽とした立ち姿かもしれない。アメリカへの憧れに発したビームスが転がり続けながら、「より多くデカク」という節操のない(そして何よりもダサイ)「ユニクロアメリカニズム」をよく凌いでくれんことを…。

  •  「戦略」を謳いつつも、あまり「戦略」に即した内容では無いように思う*1。事柄を調べあげたのはいいが、自分なりに消化しきれてない感じがする。ビームスはシップスに次ぐ老舗のセレクトショップだとか、ビームスの重役が抜けてユナイテッド・アローズ設立したとか、JJが女性自身の略だとかいう小ネタは全然知らなかった。また、年代別の流行がわかるのも面白い。教授に薦められてなんとなく読んでみたけど、「なんとなくクリスタル」ってやっぱり歴史的な作品だったんだな。

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著者プロフィール

ジャーナリスト1961年、新潟市生まれ。早稲田大学商学部卒業、文化服装学院マーチャンダイジング科修了。伊藤忠ファッションシステムに入社し、ファッションという視点から、企業や商品のブランドづくりに携わる。同社取締役、ifs未来研究所所長などを歴任し、2021年に退社。コミュニティー「偏愛百貨店」を立ち上げた。『ビームス戦略』(PHP研究所)、『伊勢丹な人々』(日本経済新聞出版)、『虎屋ブランド物語』(東洋経済新報社)、『TSUTAYAの謎』『すいません、ほぼ日の経営。』(以上、日経BP)など、著書は30冊を超える。毎朝3時に起きて原稿をつづる生活を30年にわたって続けている。

「2021年 『アパレルに未来はある』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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