もっと早く受けてみたかった「ブランドの授業」: 「本当の価値」はどのように創られるのか?

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569636337

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  • ”阪本啓一さんが「毎日使える内容にしました」と太鼓判を押す一冊。価値を創る、とんがらせる、とんがりを魅せる、の3ステップの戦略をもとに、自らが関わるブランドについて実践し、職場も会社も元気にしていこう。

    --- まえがきより ---
     がんがん赤線を引いて、真っ黒、ボロボロになるまで使い込んでください。きっと皆さんの仕事が楽しく、担当ブランドも元気いっぱいになることを約束します。ブランドが元気になれば、会社も元気になります。(p.1)
    ---

    <質問>
    担当する製品について、
    ●ブランディングの何ができていて何ができていないかを考えるためのマップorチェックリストに使えるものはある?
     →ブランドの構成要素
      ・ブランド・ゾーン
      ・イメージ
      ・ネーミング
      ・価格
      ・パッケージ

    ●今のお客さんが買ってくれているのはどんな価値のおかげだろう?
     →信頼保持費用(信頼回復を要する事態回避のための保険)
      教育の代替
      他組織から求められる
      言い訳
      人(営業マン、SE)
      シェア1位
      コスト/価格?

    ●今後、ビジネスを広げる(大きくする)にあたって、背骨となるビジョンを作るためのヒントがほしい。教えて!
     →ビジョン(数字だけでないナニカ。みながワクワクするもの)
      社内外へのマーケティング(気に入ってくださっているお客さま、心底惚れている営業マンの声をきけ)
      広告(絞り込み:約束、誰に、媒体)


    <読書メモ>
    ・がんがん赤線を引いて、真っ黒、ボロボロになるまで使い込んでください。きっと皆さんの仕事が楽しく、担当ブランドも元気いっぱいになることを約束します。ブランドが元気になれば、会社も元気になります。(p.1)
    ・ブランド・ゾーンがイメージを作り、イメージがブランド・ゾーンを作っている。(p.44)
    ・個人の服装までパッケージと考えるべき
     (略)
     個性は仕事の中身で見せるべきです。(p.102)
    ・バイライン=そのブランドが何をやっているのか・何をやりたいのか
     タグライン=ブランドが約束する価値を要約して説明したもの。
    ・ブランドにとっての営業の役割は、「売り込み」ではなく、「価値伝達」なのです。
     #こういう意識で接しているか?こういう言葉を投げかけているか?(p.139)
    ・営業のヒケツ「アプコ」(p.150-151)
     ・ア…愛
     ・プ…プレゼンテーション(相手のニーズをいかに読み取って、ブランドの価値とマッチングさせるか)
     ・コ…コミュニケーション(受信せよ、ウソは言わない、まず認める)
     #アドレス通知の機会を慎重に利用する。

    ★失敗の育成(p.157-158)
     起きてしまった失敗を知識化し、後の世代に継承することを指しています。(中略)
     失敗してもオーケーという風土は、言葉を変えれば、一つには、どんどん挑戦せよ、またもう一つには、失敗を未来のために活かそう、という風土です。
     # そのためには、「上司というか、創業者、役員を始めとするエグゼクティブの姿勢が、風土になると思います」ってところが重要。

    ・組織には「調整屋」「片付け屋」がはびこりがちだ。そうではなくて、「散らかし屋」になれ。散らかし屋がいないと新しいことが始まらない。(p.165)
     # 言葉の主は、バンダイ 元会長 杉浦幸昌さん(ポピーを立上げ。他社製ライダー変身ベルトを自己改造して光る・回るを実現。その後商品化し、大ヒットに)

    ★そこでギネスは「人はなぜギネスを愛してくれるのか」という視点から顧客を観察したのです。穴の開くほど、じっと。(略)この観察から、「パブ・コミュニティ」という、ブランド戦略の鍵となるブランド・メッセージを導き出しました。(p.181)


    <きっかけ>
     阪本啓一さんの著書はこれまでも何冊も読み、気に入っていたので購入(2005年頃?)。
     2012年、勤め先で本格的に「ブランド」に携わることになりそうなので、あらためて学ぶために一気に読んだ。”

  •  ブランド戦略を分かりやすく書いた本であり、個人事業主、これから起業しようとする人は事業計画書を書く前に一度読んでおきたい

    ブランド戦略の3ステップ
    1.価値を創る
      価値とは 「自分はこの商品で世の中に何を訴えたいか」という思い
    2.とんがらせる
       とんがりはオンリーワンを目指す
       しぼり込む、捨てることで心に刺さるブランドができる
       とんがらせたかったら顧客に聞くな
    3.とんがりを魅せる 
       プライシングが重要
       価格とは顧客との価値のすり合わせ

    とんがりを魅せるには、絞り込み、余計な物を捨てることで心に刺さるブランドができる、などは参考になった。
    本当の営業は、
    顧客のニーズを汲み取り、ブランドの価値といかにマッチングさせるか。
    相手がして欲しくないことはしない。
    相手が何を意図しているのか
    を追求しなければならない。

  • Kodama's review
    わかり易いブランディング教本。『とんがった旗を立てる』。納得。1日で読みました。
    (05.10.26)
    お勧め度
    ★★☆☆☆

  • ◆「時代の半歩先」を顧客に提案する

    ◆「絞り込む」「捨てる」ことで、心に刺さるブランドができる

    ◆メッセージ、ターゲット、媒体を絞った広告をする

    ◆失敗を育成する

    ◆ブランドの隅々にまで美学を一本通す


    ブランドの価値や作り方について詳しく書かれていて
    すごく参考になりました


  • こちらもさくっと読めるブランディングに関連する本。
    分かり易くまとまっており、尖らすこと伝える事の重要性を述べている。
    ブランドというものの入門書としては非常に優れていると思うが、しっかり勉強したい人にはちょっと物足りないかと。
    実践しやすいテーマ設定とまとめ方はいいと思います。

  • 〜06年:
    使えない。
    わかりやすくしようとしているのだろうが、幼稚園生に語るような語り口で逆にわからなくなってしまっている。
    あと、ブランドの具体例として制服やロゴを取り上げている時点でアウト。
    実務者にはきつい。

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著者プロフィール

経営コンサルタント。ブランド・クリエイター。1958年生まれ。大阪大学人間科学部卒業。旭化成で建材営業に従事したのち、2000年4月に独立・渡米し、ニューヨークで経営コンサルティング会社Palmtree Inc.(現JOYWOW)を設立。現場感覚、消費者目線でのブランド戦略を得意とする。ビジョンは「世界にJOY(喜び)とWOW(感動)をもっと広げたい! 」。

「2017年 『「こんなもの誰が買うの?」がブランドになる 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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