- Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569640341
感想・レビュー・書評
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p160企業戦略の項は秀逸。「会社は株主と顧客の利益のために働く『代理人』である」の文言もポイントをついている。社会人なりたてから3年おきくらいに繰り返し読むと新しい発見ができそう。軽いハウツー本っぽい装丁だが実に良い書。
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昇進に失敗し自分の足りないところはどこかがわからなくなったときに、この本に出会いました。内容の中で時間は限られているので差別化をはかれ、とあった。なっとく。
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【読書その9】経営コンサルタントの山本真司氏の著書。31歳になり、自分自身の仕事を見つめ直すために読んだ本。この手の30歳のための◯つのルールみたいな本は巷に溢れているし、それらは何度か読んだことがあるが、この本はそれらとは違い、かなり中身が濃く、勉強になった。
個人的には2つ。一つ目は、集中力を維持するためは弛緩することが大事というのが心に残った。人間常に100%ではいられない。メリハリをつけたい。また、「戦略は捨てる」こととは、深い。
二つ目は、著書のいう直観に依拠する全体的思考法と論理的思考法ととを共鳴させるレゾナンス思考法。役所ではやはり後者の論理的思考法が求められる場面が多いが、現場を動かすには前者が必要。両者をバランスよく使いこなすのが重要。 -
この本が最初に書かれたのは2004年。
6年前の自分がまさにそこに(笑)
行き詰まり、手応えのなさ、経済的な不安、モデル不在。
少しでもできることを、とビジネススクールに通い…
その後、しかしこれでは私は勝てないしおもしろくない、と舵を切ったのが30歳の頃。
好きなことじゃないと勝てない、そもそも続かない、
自分の興味への集中と、その結果の成長、そして外からの評価というサイクルを連動して回していくにはどうしたらいいか…と考えた結果でした。
このあたりは著者の山本さんが示していらっしゃる道筋に、はからずも沿っていたといえそうな気がします。
一方、文句言わずに現場で実際にやってみなくちゃ…とトライした結果、手も足も出ない、助けを呼ぶにも伝えることすらできない…という自分の未熟さに呆然としたという事実も、隠さずにいたほうが良いかもしれません。
そして舵を切って入ってみた世界、ここにもやはり競争はあり、生き残りがあり…つまりのところ、入れ子構造なのでした。
そして、出くわした壁も姿は違えど本質は変わらない気がしています。
漠然としていて、具体的な姿が見えない。何か、自分がこれまでに克服したことがないことが重要な鍵で、しかしそれがわからない。かといってここでまた呆然としていたくない。
今回の世界は、ビジネス界のように「大衆化した知」がないぶん、さらに手がかりが掴みにくいです。大衆化どころか、経験知が暗黙知のまま漂っているように見えます。
それは「イラストレーター業界(出版/広告等業界内での位置づけ)」然り、「イラストを描く能力そのもの」然り。
論理思考がもてはやされるビジネス界で、下手に全体思考、抽象思考を披露すると痛い目に合うのと同様、こちらで下手に言語化、論理思考を試みると途端に孤独を味わいます。
私自身には言語化するだけの経験そのものが足りていないし。
そこで感じるぼんやりした壁に私はどう対応しようか?
絵を描いて見せるとう感覚勝負の世界で、感覚だけではそこにあるものをつかみ取れない私は一体どうしようか。
「好きなこと×人気のないことで差別化を」と著者の山本さんは言います。
でも、人気のないことって何だろう??
それ以前に、こちらの世界ではさらに競争が厳しく、「好きなこと×好きなこと」でしか戦い得ないのでは、というふうにも思います。
とはいえ。
だからこそ。
「好きなこと×好きなこと」を、「絵」の中にさらに追求する一方
「絵とビジネス思考/特に論理思考の両輪に手を伸ばしてきた私」という天邪鬼ぶりを、もっと深めるときなのでしょう。
既に好きなをやっているはずに私だけども、来てみたら「好きなこと畑」は思ったより広かった。さて、どこをどうやって耕すべきか…
「異分野の本の読書からヒントを得てきた」という山本さんの事例に対して、私の異分野への興味の拡散ぶりはそもそもが甚だしいものですが、「アウトプット指向の読書」ではなかった、という点。
「高いレベルの集中力で特定の時間ないにいきなりクリティカルマスを越える。ある水準を越えるとドカンとアウトプットの品質が上がる」というのは、例えば個展前の異常な集中時に経験したことでしょうか。
この集中力を日頃からコンスタントに発揮していればもっと…という罪悪感、ここは、本書の助けを借りて一度「開き直って」みてもいいかも、と感じたこと。
具体的に自分の仕事に当てはめることができなかった「心のマネジメント/無欲への挑戦」という部分。
このあたりをさらなる仮説として、試行を続けたいと思います。
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ところで、本書の中に「レゾナンス思考法/着眼両極・着手単極」の紹介があります。
そもそもが絵を描くこと(イメージすること)からスタートする私が、ビジネススクール時代に一番もどかしかったことなのですが(出会ったみんなは本当に大好きだし心から尊敬しているんですけどね!!ある種思考回路が似ているというか。笑)、
優れた経営者やコンサルタントが、この思考プロセスを経て「論理的な」アウトプットを生成するのに対して、
同じプロセスを経て「ビジュアル的な」アウトプットを生成するのが優れたデザイナーと言えるのだと思っています。
経営者の立場でのこの具体例は、フレッシュネスバーガー創業者である栗原幹雄さんの「面白いことをとことんやれば、「起業」は必ずうまくいく。」、
デザイナーの思考回路がわかる本としては、原研哉さんの「デザインのデザイン」、佐野研二郎さんの「思考のダイエット」などがあるので、(私の貧弱な読書歴の中からではありますが…)記しておきたいと思います。 -
自分の成長にも戦略的であれ!大衆化したビジネススキルだけでは、差別化できない。刺激になった。
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あるべき自分の成長戦略を持っているのとそうでないのとでは、仕事の効率はもちろん、同じ分だけ働いても身に付くスキルや知識も変わってくると思う。
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何度も読み直す。
今、改めて読み直して利他欲に至る自身と重なり勇気づけられる。
2013再読して思ったが、数年前に買って読んで捨てなくてよかった。 -
非常に勉強になる。木こりの話のように、ただ与えられた時間内でがむしゃらに木を切るのではなく、鋸を研ぐ事に半分の時間を費やす(=戦略を立てることに時間を費やす)事も重要だ。
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1:実力派天邪鬼を目指す
2:反常識の仕事術
アウトプット志向、部分でなく全体、批判より対案、集中でなく弛緩、時間・金・人脈はついてくるもの
3:ビジネススキルは超効率で学び抜ける
4:論理と感情を併せのむ
「着眼両極・着手単極」
5:欲と無欲を併せのむ -
大手や企業規模の大きい会社にいる人向き。
40代で経営層になるために、今必要なことが書かれている。
そういう意味では全体的にスピード感に欠ける。
ただ、内容は濃く、示唆に富む内容も散見される。
1つ1つは面白い。
項目ごとに、要る要らないが分かれるなーという印象。